2万人が目撃…「新伝説」の幕開けにKスタ興奮!

[ 2011年9月11日 06:00 ]

<楽・日>斎藤の投球を見る田中

パ・リーグ 楽天4-1日本ハム

(9月10日 Kスタ宮城)
 球史に残る、あの名勝負がよみがえった杜の都。Kスタ宮城のスタンドは、満員の2万809人の観客で埋まった。

 田中、斎藤のお互いの一球ごとに息をのみ、歓声が飛ぶ。「18 TANAKA」のユニホーム姿のファンが多かったのはもちろんだが、「18 SAITOH」のユニホームに袖を通したファンも敵地で大きな声援を送った。仙台市の阿部憲章さん(38)は「(田中は)ここ一番で期待を裏切らないところが大好き」。一方で福島県会津若松市からバスで3時間かけて来たという、斎藤ファンの渡辺将也さん(20)は「入団してから注目してます」と力を込めた。

 チケットは7日に完売。当日券はなく、外野自由席の入場ゲート前には前夜から徹夜組が列をつくった。開門2時間前には、通常の3倍以上となる1000人が長蛇の列。まさに5年前の真夏の興奮が再現されたような盛り上がりとなった。球場側も通常より60人増の警備員300人で対応した。

 夏がすぎ、秋の気配も漂いだした仙台。11日で、東日本大震災から半年を迎える。4月29日のKスタ宮城での本拠地開幕戦や、7月24日の球宴開催など懸命に球場の復旧に当たってきた楽天の堀江隆治スタジアム部長(43)は、「やっと本来のにぎわいが球場に戻ってきた」と感慨深げに話した。新たに球史に刻まれた一戦。仙台から、次なる伝説がスタートした。

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2011年9月11日のニュース