審判は見た…「田中君はプロの体」「斎藤君はこれから」

[ 2011年9月11日 06:00 ]

パ・リーグ 楽天4-1日本ハム

(9月10日 Kスタ宮城)
 伝説として語り継がれる06年夏、早実―駒大苫小牧の決勝戦。再試合を含め2試合とも球審を務め、最も近くで2人の熱投を見守ったのが赤井淳二氏(59)だ。

 「前年の決勝戦も球審で、田中君は2年生で優勝。3年生の時は全国制覇の経験から、さらに落ち着いている印象でした。斎藤君の青いハンカチは、全く目に留まらなかったんですよ。世間が騒いでも極めて冷静に、丁寧に投げていた。外角低めが命の投球。縦に落ちるスライダーを振らせて、正統派だなと。2人とも全く邪念がなく平常心でしたね」

 その後、2人は別々の道を選択した。

 「田中君はプロの投手として順調に成長している。斎藤君は神宮の星として4年間を全うした。ともに注目されながら4年を過ごし、またプロでしのぎを削り合う。これは宿命なんでしょう」

 そしてプロ初対決。軍配は田中に上がった。

 「審判として捕手の後ろで見るのとテレビなどで見るのは違いますから。ただ、田中君はプロの体つき。高校の時とはまた違う気迫で、全身全霊を懸けている感じ。プロとしての使命感が伝わってくる。斎藤君は体はこれからだし、謙虚にプロで投げ合えてうれしいと感じてるんじゃないでしょうか。競い合って、1年でも長く楽しんでほしいし、楽しませてほしいですね」

 ◆赤井 淳二(あかい・じゅんじ)1951年(昭26)10月10日、和歌山県新宮市生まれの59歳。新宮から近大を経て日本生命に入社。二塁手として85年に都市対抗優勝。87年夏から08年夏まで甲子園で審判員を務める。現在は日本高野連審判規則委員会委員長。日本生命大阪本店不動産部営業部長。

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