球宴初安打またもお預け…中田7タコに「心折れそう」

[ 2011年7月24日 06:00 ]

<全パ・全セ>7回無死、中飛に倒れる中田

オールスターゲーム2011第2戦 全パ4―3全セ

(7月23日 QVCマリン)
 <全パ>日本ハム・中田の球宴初安打はまたもお預けとなった。「難しいですね。やっぱり…。大きいのを狙って打つのがどれだけ難しいのかがよく分かった」。初回は館山の直球を中飛、4回は吉見の直球を一邪飛、7回も沢村に中飛と力負けだった。

 「シーズン中とは違う楽しみがある。全打席、直球だけを狙ってフルスイングしたい」との宣言通り直球を全て打ちにいったが、結果が出ない。2試合連続のフル出場で7打数無安打となった。

 「心が折れそうになっている。ホームランでなくヒットでいいから1本打ちたい」。お祭り舞台とはいえ、吐き出した言葉は本音だった。中田に、そう思わせたのは、目の前で見た大阪桐蔭の先輩である中村の豪快な2連発。「おかわりさんは本当に凄い。1、2打席目は軽くバットを振っている感じだったのに打球が飛んでいった」。練習中のグラウンド、試合中のベンチ内でもかわいがってくれる先輩だ。そんな中村から譲ってもらったバットで打席にも立った22歳の若きスラッガーは、格の違いをまざまざと見せつけられた。それでも初めての球宴で感じたことは、中田の成長を後押しするに違いない。

 シーズン中ならば状況に応じて右打ちも取り入れているが、夢舞台で小細工することは考えていない。「力が入っているというか、力を入れて振っているからね」。第3戦も6番・左翼でフル出場する。中田は最後までフルスイングにこだわる。

 ≪梨田監督「楽しみながら勉強」≫日本ハム・梨田監督はこの日、後半戦に向けて千葉・鎌ケ谷で再開したチーム練習に参加。球宴に出場している中田について「結果が出ないより出た方がいいけど、楽しみながら勉強していってくれたらいい」とエールを送り、「オールスターに出場したということは、一流選手の仲間入りだからね」と評した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年7月24日のニュース