慶大王手!竹内大、佑ちゃんに投げ勝った

[ 2010年5月30日 06:00 ]

<慶大・早大>早大に勝利し笑顔を見せる慶大・江藤監督(左)と竹内大

 東京六大学野球春季リーグ戦最終週第1日は29日、神宮球場に3万6000人の大観衆を集めて伝統の一戦、早慶1回戦が行われ、慶大が2―1で早大に先勝。今季ノーヒットノーランを達成している竹内大助投手(2年)が9回途中1失点の好投で、斎藤佑樹投手(4年)との投げ合いを制した。昨年末に慶大史上初のプロ出身指揮官となった江藤省三監督(68)の下、11季ぶり32度目の優勝に王手をかけた。

【試合結果


 初の早慶戦のマウンド。竹内大のテンションは上がりっ放しだった。大学球界を代表する斎藤と投げ合い、8回1/3を6安打1失点。今季5勝目を挙げ「楽しいだけでした。緊張とかも分かりません。7回のマウンドで監督に“代えないぞ”と言われ気分が乗りました」と声を弾ませた。
 5回まで毎回走者を許したが、粘り強く投げた。最速は140キロも、スライダー、チェンジアップを交え、相手に的を絞らせなかった。1点差に迫られた9回、2番手・福谷が2死満塁のピンチを三振で切り抜けると、「終わったあ」と笑顔でベンチを飛び出した。
 先輩からは「大助」とかわいがられる2年生左腕。今季開幕前まではリーグ戦未勝利だったが、開幕戦で東大相手に史上22度目のノーヒットノーランを達成すると、一躍エースの座をつかんだ。同時に自覚も芽生えた。食生活には常に気を配り、仲間に焼き肉に誘われても、肉は控えめで黙々とサラダを食べ続ける。過去8度の早慶V決戦は、初戦を勝った方がすべて優勝というデータも「それはプレッシャーになったけど、優勝するためにやってきたし」とプラスの力に変えた。
 むしろ、緊張していたのは江藤監督の方だった。「心臓がバクバクしたけど(竹内)大助が粘ってくれた。ここまできたらもうエンジョイだ」。昨年12月の就任以来、厳しさを追求するために封印してきた慶大伝統のスタイルを思わず口にした。「あす(30日)勝ったら、ここ(取材エリア)に来られないくらい泣いちゃうよ」。経験豊富な68歳も、興奮を抑えられない伝統の一戦。あと1勝で、陸の王者に歓喜の瞬間が訪れる。

 ≪少ない好機生かす≫打線は少ない好機をものにした。4回2死一、二塁から高尾康が先制の中前二塁打。大観衆を前に「目立つために野球をやってるので大歓迎です」と笑顔を見せれば、9回に貴重な右翼線三塁打を放った伊藤も「難しい球で詰まりましたけど、気持ちが球に乗り移ってくれました」と胸を張った。

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