松井秀あ然 歓喜一転サヨナラ満塁弾男が骨折

[ 2010年5月30日 14:42 ]

マリナーズ戦の10回、サヨナラの満塁本塁打を放って迎えられるが足にけが、倒れ込むエンゼルスのモラレス(下)

 【エンゼルス5―1マリナーズ】延長10回、サヨナラ満塁アーチを放ったモラレスが本塁付近にできた歓喜の渦に飛び込んだ。だが、殊勲の5番打者は地面に倒れたまま。トレーナーが呼ばれ、担架に乗せられて運び出された。

 「素晴らしい瞬間が不愉快なものに変わってしまった」とハンターは顔をしかめ、松井秀は「何ともいえない」と視線を下げた。着地の瞬間に誰かの足に乗ったのか、右脚を高くあげて跳んだ185センチ、102キロの体勢が崩れた。左下腿部の骨折。手術を受ける予定で復帰時期は未定という。

 打率2割9分、11本塁打、39打点のチーム三冠王の負傷に、ソーシア監督は「不運なことが起きた。いい教訓になった。不幸にも」と声は沈んだまま。開幕から波に乗れないチームに26歳の長期離脱は痛い。地区4連覇は大きく遠のきそうだ。

 松井秀は6回に中前に打ち返したが、満塁を含めた好機は凡退。主砲の負傷で攻撃力の低下は免れそうにないが「どういう状況でも自分のできることをやるだけ」と言った。自身の完全復調がチームの窮地を救うことは誰よりも理解している。(共同)

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2010年5月30日のニュース