巨人“天敵”退治!小笠原、ラミレスで岸攻略

[ 2010年5月30日 23:04 ]

 【巨人5―1西武】難敵を攻略した原監督の顔には、充実感がにじんでいた。中軸の小笠原、ラミレスの活躍で、「うちにとって特別な投手だった」という苦手の岸から5得点。一昨年の日本シリーズで2勝され、12日の対戦でも1失点完投を許した“天敵”に土をつけた。

 厄介なのは大きなカーブ。試合前の打撃練習では、各打者がカーブを打つ練習を繰り返した。簡単にとらえられる相手ではない。この日も翻弄される打者もいたが、3、4番は違った。
 一回、小笠原が速球を左翼席へ運ぶ先制ソロ。さらに、三回、小笠原が変化球を見極め四球を選ぶと、ラミレスが浮いたカーブを左翼席へ2ラン。篠塚打撃コーチも「カーブをとらえられたのが大きい」とうなる効果的な一発だった。七回にも、小笠原がカーブに手を出さず四球でつなぎ、ラミレスが2点適時二塁打を放った。
 4打点のラミレスは「すばらしい投手だが、甘い球を見逃さないで打てた」。指揮官も「今日はゆっくり床に就くことができるでしょう」と、独特の表現で勝利の余韻に浸った。

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2010年5月30日のニュース