メークドラマ“限界”巨人、首位と12差

[ 2008年7月5日 06:00 ]

<中日・巨人>巨人・原監督(左)は清武球団代表と厳しい表情で座席越しに言葉を交わす

 【巨人2―4中日】とうとうリミットを越えてしまった。巨人は4日、2位・中日との直接対決で内海哲也投手(26)が先発も6回途中、3失点で降板。終盤の反撃も及ばずに敗れた。これで首位・阪神とのゲーム差は今季最大の12と開いた。96年に“メークドラマ”を演じた11・5ゲーム差をとうとうオーバー。リーグ連覇どころか、6日にも自力優勝が消滅する危機を迎えてしまった。

 真一文字に結んだ口が事態の深刻さを物語っていた。勝てば2位・中日に0・5ゲーム差まで詰め寄れたはずの試合で力負け。貯金は1に減り、首位・阪神とは12差に開いた。重苦しい雰囲気の会見で原監督は「内海は6回がらしくなかった。相手(川上)も手ごわいボールを放っていたね」と敗因を総括した。
 内海が踏ん張れなかった。5回までは投手戦。落とし穴は6回だ。1死からクリーンアップに慎重になりすぎた結果、中村紀、ウッズに連続四球。続く和田への初球、高めに外すボールが中途半端な高さに入り、左越えに決勝打を運ばれた。結局、5回2/3を3失点で5敗目。“1点もやれない”という重圧に負けた。
 今季中日戦は4戦4敗となった若きエースは「四球を出すと、ああいう3点につながる。(和田への1球は)投げ急いで少し中に入ってしまった」と落胆。今季はチーム全体が和田に打率・390、2本塁打、10打点と打ち込まれている。伊原ヘッドコーチも「やられているだけに、コントロールミスもあったんだろう」と分析した。
 7月は阪神、中日との直接対決が11試合。その第1ラウンドで痛恨の黒星を喫した。96年には広島と最大11・5差をはね返して逆転Vを飾ったが、その“デッドライン”を越える12差。常々、原監督は「阪神とのゲーム差は、まだ数えられない。とにかく1試合1試合の積み重ね」と語っているが、早ければ6日にも自力Vが消滅する。
 故障者が続出して苦しんだ4、5月。若手の台頭もあり、チーム一丸で盛り返した6月。現在、主力選手は戻りつつある。川上から2安打をマークして孤軍奮闘した小笠原は「必死にやるだけ」と言った。目指す頂上はかすんでいるが、一歩ずつ進んでいくしかない。

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