内竜也氏 ロッテ「史上最大の下克上」でキャプテン西岡剛から飛んできた鬼指令

[ 2023年6月8日 14:23 ]

ロッテ時代の内竜也氏
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 ロッテで守護神として活躍した内竜也氏(37)が、同期入団の成瀬善久氏(37)とYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。2010年の「史上最大の下克上」を振り返った。

 リーグ3位で進出したCSで、成瀬氏は「負けてもいいやという気持ちでいけた」とチームはリラックスして臨めたと明かしたが、内氏だけは違った。

 「シーズン10試合ちょっとしか投げてなくて。1年間ブルペンを支えてくれた人たちがいる。何とか迷惑をかけないように。戦犯にならないように必死だった」

 CSを勝ち抜き、中日との日本シリーズ。第7戦。6―6の6回から登板した内氏は2イニングを抑え「終わったあ!」と安心してベンチに戻った。8回は伊藤義弘、9回は小林宏之と勝利の方程式に繋ぐものと思ったが、主将の西岡剛から「おい、いけるやろ!」と続投を半強制された。

 打席に入ると捕手の谷繁元信から「まだいくのか?」と話しかけられたが、これが内氏のプロ初打席だった。

 久しぶりの3イニングを無失点で抑え、9、10回を小林宏之、11、12回を伊藤義弘という大胆継投で、ロッテは延長12回を8―7で制し、史上最大の下克上を完成させた。

 内氏は里崎智也の好リードもあり、7イニング無失点、13奪三振でシリーズ優秀選手に輝いた。

 ドラマチックな日本一だったが内氏は「延長で投手が足りたのでよかったけど、投げてる方はドキドキですよ」と振り返った。 

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