マーリンズ・アラエス、5試合連続マルチで打率・403 Rソックス吉田とともに今季は打率に注目

[ 2023年6月8日 10:04 ]

マーリンズのアラエス(AP)
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 マーリンズのルイス・アラエス(26)が7日(日本時間8日)のロイヤルズ戦に「1番・二塁」で先発出場。初回の第1打席は、初球の直球を打って二ゴロ、3回1死1塁で回った第2打席はカウント0-1から内角高めの直球を左前打、5回1死走者なしでの第3打席は2-1から高めのスィーパーに二ゴロ、4打席目は8回無死一塁で回り、初球の低目直球を捉えて左前打。5試合連続の複数安打で今季の打率を・403と上げた。

 アラエスの4割への挑戦を大リーグ公式サイトが取り上げている。最後にメジャーで4割打者が出たのは1941年のレッドソックスのテッド・ウィリアムスで・406だった。その後たくさんの打者が挑戦したが届かない。マリナーズのイチローの全盛期は「今4割を打つならイチロー」と言われ続けたが、最高は04年の・372だった。

 チームが開幕から62試合を戦い終えた時点で4割を超えていたのは1941年以降では10人。一番数字が高かったのは97年のロッキーズのラリー・ウォーカーで・422。2008年のブレーブスのチッパー・ジョーンズは・421だった。しかし、ウォーカーは7月17日以降は4割から落ち、最後は・366で終了。ジョーンズも6月18日までで、最終的に・364だった。

 シーズン終盤まで4割を超えていたのは80年、ロイヤルズのジョージ・ブレットで9月4日134試合目まで。最終的には・390だった。

 93年、ブルージェイズのジョン・オロルドは8月2日107試合目までで、最後は・363だった。1941年以降のシーズン最高打率は94年パドレスのトニー・グウィンの・394だが、ストライキによる短縮シーズン。しかも5月16日に4割を下回ってから、8月11日の終了時まで一度も4割台に戻ることはなかった。

 こういった前例を見るとアラエスの4割達成は可能性が高いとは言えない。しかし、81年も達成されていない記録だけに、注目に値し、彼が打ちまくることで、過去13年で12度負け越しのマーリンズが快進撃をしている。

 この日も2本の安打の後、ともにホームに生還し、6-1の勝利に貢献。チームは6連勝で35勝28敗、ナ・リーグ東地区の2位だ。ア・リーグではレッドソックスの吉田正尚の首位打者争いがあるなど、今季は久しぶりにメジャーファンが毎日打率をチェックするシーズンになりそうだ。

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