巨人・中川皓太 615日ぶり白星も「伊織に勝ちが付けば良かったんですけど」と後輩思いやる

[ 2023年6月8日 22:54 ]

交流戦   巨人6―0オリックス ( 2023年6月8日    京セラD )

<オ・巨>延長10回 2死一塁 ダメ押し2ランを放ったウォーカー(左)を丸ポーズで迎える丸と勝利投手の中川(撮影・成瀬 徹)
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 巨人の8年目左腕・中川皓太投手(29)がオリックス戦(京セラD)で2年ぶり勝利投手となった。

 0―0のまま迎えた9回、2番手として登板。8回5安打無失点と好投した先発右腕・山崎伊のあとを受けると、最初に対戦した代打・佐野皓をシュートで遊ゴロに仕留めた。続く3番・安達はスライダーで二ゴロ。4番の森はスライダーで左飛に打ち取り、15球で3者凡退に抑え込んだ。

 すると、直後の延長10回、2死走者なしから打線がつないで満塁とし、13打席連続無安打中だった丸が代打でバックスクリーンに飛び込む劇的な満塁弾。さらに前日5号ソロを含む5打数5安打3打点の大活躍だったウォーカーにも2戦連発となる6号2ランが飛び出してこの回一挙6点を挙げ、中川に2021年10月1日のDeNA戦(東京D)以来615日ぶりとなる白星が舞い込んだ。

 原辰徳監督(64)も「だいぶ出力が上がったと思いますね。いい状態に少しずつ上がってきている」と満足そうだった。

 中川は2019年から21年までの3シーズンで40ホールド23セーブをマークするなど、リリーフ陣の中心として活躍。昨季は腰痛の影響で登板がなく、オフに育成契約となった。5月15日に支配下へ復帰。同17日に出場選手登録され、同日のヤクルト戦(神宮)で失点の多い“魔の8回”に2番手として登板したが、いきなり最初の打者・塩見に本塁打されるなど1/3を2失点の“ホロ苦”復帰登板となっていたが、復帰8戦目で待望の白星となった。

 試合後、中川との一問一答は以下の通り。

 ―――2年ぶり勝利。

 「たまたま、勝ちがついただけなので、自分としてはいつもと変わらず任された1イニングを抑えたというだけです。気持ち的には一番嫌な展開でしたけど、先頭を切れたのが大きいかなと思います」

 ――真っすぐ良くなった。

 「感覚はちょっとずつですけど、良くなっているかなと思います」

 ――気持ちは。

 「準備はしっかりしていけたので、不安要素は何もなく、自分の持っている力を出すことだけに集中できた」

 ――勝ち投手。

 「一番は(先発して8回零封した)伊織に勝ちが付けば良かったんですけど、伊織の頑張りがあって僕に付いたのもあるので、本当にたまたまくらいしか思っていない。(山崎伊は)前回も良かったですし、長いイニングを投げてくれるのでブルペン陣としても昨日の戸郷といい、今日の伊織といい、助かるというか、負担も楽になるので、週末はブルペン陣で勝ちにつなげられるように頑張っていきたい」

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