砂村光信氏 光った明大の判断力と修正力 神鳥監督の自主性促すチームづくりの成果

[ 2022年1月3日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   明大39ー24東海大 ( 2022年1月2日    東京・国立競技場 )

<東海大・明大>後半、勝ち越しトライを決めチームメートに祝福される伊藤(左から2人目)(撮影・久冨木 修)        
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 【砂村光信 視点】前半の明大はファーストタックルが良く、WTB石田のスピードを生かしながら攻撃のテンポの速さで東海大を上回った。後半、明大のブラインドサイドが空いていると分析した東海大が連続で穴を突いて追いつくと、今度は相手の裏にスペースがあると判断してキックで攻めた。今季はWTBの外側にフランカーを配置して走らせるなどピッチを広く使った攻撃が特長だが、神鳥監督が選手の自主性を促すチームづくりをしており、試合中の判断力や修正力にもたけている。

 帝京大は後半、ケガ明けのプロップ細木主将を予定よりも早く投入し、平野主将を代えなかった京産大をスクラムで圧倒した。前半は反則が目立ったが、ハーフタイム前にNo・8奥井がレフェリーと話し合うなどディシプリン(規律)も徹底して後半はゼロだった。決勝はともに修正力が高いチーム同士でフィジカルバトルも必至。スクラムの反則などレフェリーと多くコミュニケーションを取って対応できるかも勝敗を左右しそうだ。(元U―23日本代表監督)

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2022年1月3日のニュース