東の横綱・桐蔭学園、史上6校目の大会3連覇へ危なげなし WTB原の3トライなどで準決勝進出 

[ 2022年1月3日 16:04 ]

第101回全国高校ラグビー大会 準々決勝   桐蔭学園26-0佐賀工 ( 2022年1月3日    花園 )

<佐賀工・桐蔭学園>前半、今野のキックパスを受けた桐蔭学園・原が先制のトライ(撮影・北條 貴史)
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 粘る佐賀工のディフェンスを、スピードの変化と状況判断で突破した。史上6校目の大会3連覇を狙う桐蔭学園がWTB原小太郎の3トライなどで4強入りを決めた。

 相手プレッシャーの前に立ち上がりから辛抱の場面を強いられた東の横綱だったが、前半17分にSO今野椋平が相手の裏を突くキックパス。これを原が受けて先制トライに成功すると、同22分にも22メートルライン付近のラックから原がサイドを突破。右に動いて相手守備を引きつけると、左に切れ込んでトライを決めた。

 「1、2試合目は思うようなプレーができなくて、自分がやるべきことを絞ってやろうとしたのがハットトリックにつながった。1本目は外が空いていたので今野を呼んだ。準決勝を前にこういうプレーができてよかった」

 原は後半17分にもラックから供給されたボールをライン沿いに走り抜け、体を回転させながら3トライ。2年生で出場した前回大会ではスタメン起用のチャンスを生かせず、ポジションを守りきれなかったが、大舞台で1年間の成長をアピールした。

 3連覇がかかるシーズンだが、春の選抜大会では東福岡に敗れ、準優勝。関東大会でも初戦敗退と無冠のまま迎えた最後の大会。期するものはある。藤原秀之監督も「FWが頑張ってくれた。原には昨晩の部屋チェックの時に『トライ取ってないのはお前だけだな、全員取ってるぞ』と言いました。(準決勝の国学院栃木は)関東チャンピオンですから。めちゃくちゃ強いしディフェンスも堅い。チャンピオンに胸を借りるつもりでやりたい」と決意表明。頂点まであと2勝だ。

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2022年1月3日のニュース