【箱根駅伝】悲喜こもごも…各校監督の声 駒大・大八木監督「勢いをつけられなかった」

[ 2022年1月3日 14:28 ]

<第98回箱根駅伝・復路戸塚中継所>9区・山野(左)にたすきをつなぐ駒大8区・鈴木(撮影・会津 智海)
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 第98回東京箱根間往復大学駅伝・復路は3日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに21チームが参加して行われ、往路優勝した青学大が後続の追撃を許さず、2年ぶり6度目の総合優勝を10時間43分42秒の大会新記録で飾った。20年に青学大がマークした10時間45分23秒を大幅に更新した。

 総合連覇を狙った駒大は総合3位。大八木弘明監督は「往路が3番ということで3分28秒ありまして、復路は追わなくちゃいけないという展開。6、7、8、10って4枚変えましたけど、故障あがりの(鈴木)芽吹も含めて勢いをつけられなかった」と肩を落とした。

 「(6区の)佃は山下りでしっかり走って、7、8で詰めていこうと思ったが…2年生がちょっといい流れに乗ってこれなかった。芽吹は前痛めてたところが15キロ地点で痛めてしまった。区間でもよくない位置にいたし…そのへんの流れうまくいかなかったですね。4年生1人なので、あと3年、2年だけ。初出場の選手も多かった。よく走ってくれた選手と納得いかなかった選手もいる。来年につなげて頑張っていきたい」と来年を見据えた。

 総合2位に入った順大の長門俊介監督は「復路で4年生たちが頑張ってくれて、表彰台は私が学生の時が最後で15年ぶりということで。うれしい反面、優勝に遠かったので悔しさが残る2位でした」と振り返った。「学生たちは総合優勝かかげてやってくれたので、なんとか総合優勝にという思いはあった。全日本は3位に入ったので、3位以上の結果をなんとしても残そうと。2位でちょっとホッとしている部分もありました。エース区間である野村に期待してたけど、その分4年生がしっかり頑張ってくれて、箱根は4年生の力が必要だなと改めて痛感しました」と4年生をねぎらった。

 中大は総合6位で10年ぶりにシードを獲得。藤原正和監督は「ホッとしました。学生がよくやってくれた。今年は表彰台より、シード権とろうというチームでした。10年ぶりにシードに帰ってこれてホッとしています」と安どした。「今年は直前まで全員調子良かった。7区はけいれんして無理はさせなかったが、全員が成長できていたのを実感。私が6年目のチームで、思いが少しずつ伝わっていったのかなと。自信が大きな影響になると思う」と感無量の面持ちで「9位、10位のシード争いを考えて配置したが、本当に強い子たちだと驚かされた。来年は表彰台をチャレンジしたい」と手応えを口にした。

 東京国際大、創価大と、中大OBの監督が率いるチームが並んだ場面について「車の中でもそういう話をしてましたし、ゴールの車止めで一緒になりましたので『並んだね』とかそんなことを話しました。みんなそれぞれに思ってることがあったと思うので、これも碓井さんの後押しもあったのかなと思っています」と、昨年9月に79歳で亡くなった50~60年代の黄金期の主力だった碓井哲雄さんへの思いを口にした。

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2022年1月3日のニュース