帝京大、17年度以来の決勝進出 残り20分から出場の主将・細木が流れ変えた

[ 2022年1月3日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   帝京大37ー30京産大 ( 2022年1月2日    東京・国立競技場 )

<帝京大・京産大>決勝進出を喜ぶ帝京大フィフティーン(撮影・篠原 岳夫)
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 帝京大は9連覇を達成した17年度以来の決勝進出となった。残り2分で勝ち越す苦しい展開だったが、岩出雅之監督は「根気強くやってくれた。決勝に欠かすことのできないゲームになった」と振り返った。

 最初の20分間で2トライ。幸先の良いスタートを切ったが、その後に落とし穴が待っていた。「攻守で受け身になった」(岩出監督)と2連続トライにPGも重ねられて逆転を許した。後半も一進一退のまま残り20分に。ここでカンフル剤となったのが、ケガで戦列を離れていたプロップ細木主将の投入だった。

 「僕の強みはスクラムと激しいコンタクト」。約1カ月半ぶりの実戦が考慮され、当初は10分程度の出場が予定されていた細木だが、タイミング良くスクラムの場面から登場すると試合の流れは一変。スクラムを起点にSH李のトライで3点差とし、残り2分で勝ち越した。V9を経験した全世代が卒業して迎えた最初のシーズンで、覇権奪回王手。細木は「積み上げてきたものを全てゲームに出す」と力強く言い切った。

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2022年1月3日のニュース