高梨沙羅、今季初Vで五輪代表確実 不利な追い風も逃げ切りに「ホッとした」

[ 2022年1月3日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子個人第9戦 ( 2022年1月1日    スロベニア・リュブノ ヒルサイズ=HS94メートル )

W杯女子個人第9戦で今季初優勝し、喜ぶ高梨沙羅
Photo By 共同

 日本女子のエース高梨沙羅(25=クラレ)が合計266・8点で今季初優勝を果たした。W杯通算61勝目、今季初の表彰台は通算110度目でともに男女歴代最多を更新した。12月31日の第8戦は92メートル、87メートルの合計246・2点で5位。1日で全日本連盟が定めた選考期間内のW杯が全て終了し、派遣推薦基準を満たしている高梨とともに勢藤優花(24=北海道ハイテクAC)、岩渕香里(28=北野建設)、伊藤有希(27=土屋ホーム)の北京冬季五輪代表入りが確実になった。

 北京冬季五輪開幕を約1カ月後に控えた22年元日に、高梨が今季初勝利をマーク。2回目を終えて結果を確認すると、胸に手を当てて安堵(あんど)の表情を浮かべた。1回目はヒルサイズを越える最長不倒の95メートルを飛んでトップ。2回目は不利な強い追い風の中で89メートルと確実にまとめて逃げ切った。納得の飛躍をそろえ「ジャンプ自体は完成されてきたので、結果につながってくれてホッとした」と大きく息を吐き出した。

 表彰台も今季初めてだった。前日の12月31日に同じ会場で行われた第8戦は5位。着地でテレマーク姿勢を決められなかったことに加え、2回目は不利な追い風を最も強く受ける不運も重なった。「なかなか結果に結びつかないのが、自分の中でも凄くもどかしい」と悩ましげに語っていたが、助走時の目線、足の位置など細部の微修正を繰り返した。「アプローチからテークオフはいい流れできている。そのへんの不安は全くない」と言うほど、助走から飛び出しまでの精度は高まっていた。

 派遣推薦基準を満たし、3大会連続の北京冬季五輪代表入りが確実になった。五輪までのW杯は月末の2戦のみで、気分良く最後の仕上げに入れそう。課題は飛型点。第8戦で60点満点の飛型点は1回目が50・0点、2回目が48・0点と上位陣で最も低かった。「五輪に向けていい後押しになった。空中から着地が完全でないので重点的にやりたい」とさらなる向上を期した。

 ≪伊藤、勢藤、岩渕も≫ジャンプ女子で高梨ら4人の北京冬季五輪代表入りが確実になった。高梨と伊藤は3大会連続、勢藤と岩渕は2大会連続の代表となる。連盟は1月17日までのW杯個人総合上位4人を代表にすると定めていた。当初は8、9日に札幌市、14、15日に山形市蔵王でW杯が予定されていたが、新型コロナウイルスの新変異株の影響で中止が決定。横川朝治ヘッドコーチによると、1日までに両会場の代替開催がないことが決まり、1日の個人第9戦が選考期間内の最後のW杯となった。

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