【箱根駅伝】初出場19位の駿河台大・徳本監督「楽しめた」 監督車からのゲキに笑顔のリレー

[ 2022年1月3日 15:13 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2022年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

<第98回箱根駅伝・復路鶴見中継所>10区・阪本(右)に笑顔でたすきをつなぐ駿河台大9区・田尻(撮影・木村 揚輔)
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 初出場の駿河台大は、復路スタート時点の一斉スタートはあったが、中継所での繰り上げスタートは免れ、1本のたすきをつないで総合19位だった。

 徳本一善監督は「選手と目標を立ててたので、イメージ通りいけたのが良かった。選手はきつそうでしたけど、僕は後ろですごく楽しめました」と語った。

 2日の往路では4区を走りきった31歳の今井隆生(4年)に監督車から「ありがとう。謝ってきたらぶっとばすから」と声をかけた徳本監督。その思いを問われると「絶対あいつ、終わったら俺に謝ってくるだろうなと思ったので、そういう湿っぽいのは嫌いだし、予選会の時に“ふがいなくてすみません”と誤ってこられたので、そんなもん、もういいわと。同じこと2度も聞きたくないと思って、言葉に出ちゃいました」と話した。

 “徳本節”は復路も健在だった。10区の阪本大貴主将(4年=西脇工)には、ラスト1キロで「お前をキャプテンにしてよかった」と声をかけた。阪本は「スタート前には少し大丈夫かなと不安な気持ちもあったんですけど、(たすきが)つながった途端から気持ちよくて。今までのみんなの思いが詰まったタスキで走って気持ちよくて。本当に楽しみ尽くしたレースになりました」と語り、監督の言葉には「うれしくなってきてて、元気をもらいました」と感謝した。

 初出場でたすきをつなぐ目標を果たした。徳本監督は「来年からは、楽しむのではなく、一つ一つ伝統というものを作っていかなきゃいけないチームだと思っていますので、選手と一緒にこれからも成長できるちーむを作っていきたい」と先を見据えた。

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