山県亮太に聞く 予選敗退に「何かが違うのかな」「悔いが残る」「1回で出し切るのも能力の一つ」

[ 2021年7月31日 21:40 ]

東京五輪第9日 陸上・男子100メートル予選 ( 2021年7月31日    オリンピックスタジアム )

男子100メートル予選 10秒15の3組4着でゴールし、電光掲示板を見る山県亮太(共同)
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 陸上の男子100メートル予選が行われ、日本からは9秒95の日本記録保持者、山県亮太(29=セイコー)、今年の日本選手権覇者の多田修平(25=住友電工)、9秒98の自己ベストを持つ小池祐貴(26=住友電工)の3選手が出場し、全員敗退した。予選3組の山県は10秒15で同組4位。タイム順の通過ラインにも0秒03届かなかった。

 ――レースを振り返って。
 「満足のいく結果ではない。準決勝、決勝を見据えて10秒0台はほしい中で、そういうレースができなくて残念。スタートはもう少し楽に飛び出したかった。それも含めて調整の問題だと思います」

 ――調整の問題とは?
 「今回は納得いく調整をしてきたつもりだったが、予選の走りは納得いくものではなかったので、何かが違うのかなという感じです。調整の段階で何が良くなかったのかはもう少し時間をおいて考えないといけない」

 ――五輪の重圧はあったか?
 「五輪は特別なレースですが、初めてでもない。大きい試合の前は自分のやりたいレースを決めてスタートラインに立つのが自分中でのルールで、それはできた。そういう意味で心理的な要因があったとはあまり考えていない」

 ――3度目の五輪だった。
 「回数を重ねるごとにレースに向かう心境が変わってきたところはある。その中でも自分がやらないといけないことには常に向き合ってきたつもり。東京五輪のレースは納得いくものではなかったですけど、そこも含めて持ち帰りたい」

 ――予選のレベルが高かった。
 「カットラインが高いのは予想外ではありましたが、10秒00台を出せば問題なく通れた。その意味でも悔いが残る。自分が思い切り前に出てたら、温存のために最後は楽に走ることも頭にあったが、飛び出しがうまくいかずに、そういうレースにはならなかった。チャンスがあればもう1回走りたい思いはあるが、1回で出し切るのも能力の1つなので諦めます」

 ――リレーに向けて。
 「リレーは100メートル走とは違う。スターティングブロックが出るレースとは違うものになる。今回のレースの反省と、リレー独自のイメージトレーニングをしっかりすり合わせてしっかり準備したい」

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