トランポリン 森ひかる 涙の13位敗退 重圧で跳べない日々も「もう頑張らなくていいんだな」

[ 2021年7月31日 05:30 ]

東京五輪第8日 トランポリン女子予選 ( 2021年7月30日    有明体操競技場 )

予選落ちにミックスゾーンで涙を流す森ひかる(撮影・北條 貴史)
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 女子予選で19年世界選手権女王の森ひかる(金沢学院大ク)は第2演技で中断し、63・775点の13位で予選敗退した。22歳が受けた重圧は、周囲の想像を超えるものだった。第2演技序盤で跳躍がぶれて、挑戦を終えると「もう頑張らなくていいんだな」。安どの思いと悔しさが涙となって頬を伝った。

 1カ月ほど前から「宙返りが怖くなって」、ただのジャンプも跳べない日が続いた。6月のW杯で女子の日本勢初優勝を果たし「メダルを期待される苦しさ」をさらに感じるようになった。

 丸山コーチに「(代表を)やめたい。(補欠と)交代したい」と申し出たこともあったが、乗り越えた。「頑張ってきてもこうなってしまうことが現実。それが本当のトランポリンの難しさ。これからの人生に生かしていきたい」と涙を拭った。

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