多田修平 予選1組10秒22で6着「力んだ走りになった」 100メートル準決勝進出ならず

[ 2021年7月31日 19:52 ]

東京五輪第9日 陸上・男子100メートル予選 ( 2021年7月31日    オリンピックスタジアム )

予選1組第7レーンで10秒22の6着で準決勝に進めなかった多田(右)(AP)
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 陸上の男子100メートル予選が行われ、今年の日本選手権覇者・多田修平(25)が、予選1組第7レーンで10秒22の6位に終わり、8月1日の準決勝進出を逃した。

 同組には今季9秒85を出したベイカー(米国)など、自己記録9秒台が3人もいる激戦区で、自己記録10秒01の多田は残念ながら沈んだ。

 初出場の五輪。多田も「2017年くらいからずっと注目してもらって、東京を目標にしてきた。活躍してファイナルに残りたい気持ちが強い」と、虎視眈々と狙ってきたが、同種目での日本人89年ぶり決勝進出はならなかった。

 多田はレース後に「隣の選手に前に出られて、力んだ走りになってしまった。そこがもったいなかった」と悔やんだ。初めての大舞台に「すごく緊張したが、そこでも自分の走りを貫かないと、強い選手ではない。またしっかり、鍛え直したい」と前を向いた。

 そして「(東京五輪は)自分の思い通りの走りができないなという感じでした。リレーがあるのであれば、しっかり役割を全うして走りたい」と気持ちを切り替えていた。

 ◇多田 修平(ただ・しゅうへい) 1996年(平8)6月24日生まれ、大阪府出身の25歳。17年6月に追い風参考ながら日本国内の競技会では初の9秒台となる9秒94をマークして一気に注目を集めた。19年世界選手権男子400メートルリレーでは1走を務め、銅メダルに貢献した。自己ベストは10秒01。1メートル76、66キロ。

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2021年7月31日のニュース