36歳・古川高晴 アーチェリー個人でも銅メダル!団体銅に続く快挙

[ 2021年7月31日 16:39 ]

東京五輪第9日 アーチェリー男子準決勝 ( 2021年7月31日    夢の島公園アーチェリー場 )

個人戦に臨む古川高晴(AP)
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 5大会連続出場の古川高晴(36=近大職)が3位決定戦に勝利し銅メダルを獲得。12年ロンドン大会の個人銀、今大会の団体銅に続く自身3個目のメダルを手にした。

 3回戦、準々決勝を勝ち上がった古川。迎えた準決勝はトルコのメテ・ガゾズに3―7で敗れたが、3位決定戦で20歳の台湾選手を破り、個人戦では2大会ぶりのメダルとなった。

 23日の予選ラウンドは64人中46位に終わったが、26日の団体ではベテランらしい安定感を発揮し、団体での日本初の表彰台となる銅メダル獲得に貢献した。実力がありながら“ハートが弱い”と言われ続けていた古川。初出場の04年アテネ五輪は初戦の1射目を構えた瞬間にシャッター音が鳴り響いて我を失い、16年リオ五輪は「2大会連続メダルの期待がかかる古川」というネット記事を現地で目にしたとたんに平常心が崩れたという。

 しかし“守るもの”ができて変わった。18年に6歳下の妻と結婚し、今年2月に第1子となる長男が誕生。管理栄養士の資格を持つ妻には食生活のサポートを受けたほか、コロナ禍で練習もままならぬ時には「ゆっくりやったら?」と励まされたことも。家族から力をもらい、「子供のために、妻のために、両親、妻の両親のために頑張りたい」と語っていたベテランが、東京の舞台で最高の結果を出した。

 ◆古川 高晴(ふるかわ・たかはる)1984年(昭59)8月9日生まれ、青森市出身の36歳。青森東高で競技を始め、近大を経て近大職。五輪は04年アテネから連続出場し、12年ロンドンは銀メダル。15年世界選手権で銅メダル、18年ジャカルタ・アジア大会は混合リカーブで金メダルを獲得した。1メートル75、87キロ。

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