「エペジーーン」加納虹輝、勝負強いアンカーはチーム最年少23歳

[ 2021年7月31日 05:32 ]

東京五輪第8日 フェンシング ( 2021年7月30日    幕張メッセ )

<男子エペ団体決勝>ポイントを奪う加納(撮影・会津 智海)
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 男子エペ団体で日本が、フェンシング史上初となる金メダルを獲得した。「エペジーーン」の愛称を持つチームのメンバーを紹介する。

 チーム最年少23歳の加納虹輝(JAL)は日の丸を背負って以降、団体ではほぼ最終9人目、アンカーの重責を担ってきた。「国際大会で8強に入ったり、メダルを獲れたり優勝できたりしたんで、そういうところが買われたのかな」。この日も死闘を制した準々決勝のフランス戦をはじめ、勝負強さを見せつけた。

 小学6年の時、北京五輪での感動が競技を始めるきっかけだった。ただ、男子フルーレ個人で銀メダルを獲得した、前日本協会会長の太田雄貴氏に憧れたわけではない。エペの日本男子として16年ぶりに出場して1回戦敗退した、西田祥吾の奮闘が心に焼き付いた。加納はフルーレ選手としてキャリアを始めたが、高校時代にエペに転向して歓喜の「7・30」を迎えた。

 新型コロナによる昨年の自粛期間に、エアロバイクより高負荷のトレーニングが可能なスピンバイクを購入して下半身を強化。1メートル73とサイズでは劣るが、スピードを活かし、ピスト上で躍動した。

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