【競泳】よく立て直した瀬戸 力出し切った萩野―林享の目

[ 2021年7月31日 05:30 ]

東京五輪第8日 競泳男子200メートル個人メドレー決勝 ( 2021年7月30日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートル個人メドレー決勝、レースを終え健闘を称え合う瀬戸大也(左)と萩野公介(撮影・小海途 良幹)
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 瀬戸は本当に惜しかった。3位のデプランシュとほぼ同着に見えたが、タッチの差だった。やはり得意の最初のバタフライの調子が最後まで戻らなかった印象だ。いい時の瀬戸であれば24秒台中盤で入って飛び出すが、25秒14で6番手だった。前半の出遅れがメダルに届かなかった要因だったと思う。

 それにしても大会序盤の不調からよく立て直した。コンディションがよくない中で、タイムをまとめていく経験は今後のプラスになる。

 萩野も6位に終わったが、積極的なレースができた。得意の背泳ぎでは準決勝より0秒57上げられた。最後の自由形で伸ばせず、全体のタイムも準決勝より0秒02遅かったが、持ってる力は出し切ったと思う。

 私も3回五輪に出場したが、高校生だった1回目は勢いで臨めた。3回目は前回より記録や順位を上げなければいけないという考えに縛られて、気持ちを高めるのは難しかった。萩野も難しいことが多かったと思うが、最後にスッキリした表情を見ることができて良かった。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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2021年7月31日のニュース