“エペ陣”改めエペジーーン フェンシング初の頂点!黄金の突きで歴史を変えた!
東京五輪第8日 フェンシング男子エペ団体 ( 2021年7月30日 幕張メッセ )
Photo By スポニチ
男子エペ団体が黄金の歴史を刻んだ。見延和靖(34=ネクサス)、山田優(27=自衛隊)、加納虹輝(23=JAL)、宇山賢(29=三菱電機)で臨んだ世界ランク8位の日本は準々決勝で五輪3連覇中の世界1位フランスを45―44と劇的逆転で破ると、決勝でも同7位のROC(ロシア五輪委員会)を45―36で撃破。フェンシング全種目を通じて初の金メダル獲得となった。
無観客の幕張メッセに、勇者たちの雄叫びが響く。男子エペ史上初の表彰台は、ともに銀メダルだった08年北京の男子フルーレ個人の太田雄貴氏(日本協会前会長)、12年ロンドンの男子フルーレ団体を超えて日本フェンシング界で初めての金メダル。殊勲の汗が光るピストで歓喜を爆発させた4人は、黄金の現実をなかなか受け入れられなかった。
見延「心を一つにすることを意識してきた。いまだに信じられない」
山田「勝てて夢みたい。みんなで勝てて本当にうれしい」
加納「これが夢じゃないことを今、祈っています」
宇山「実感がない」
世界1位のフランスと激突した準々決勝は、先にマッチポイントを握られながら逆転勝ち。ROCとの決勝は1人目の山田でリードを奪うと、一度もリードを許さずに終盤に向かう。37―33と4点リードでアンカーの加納が対峙(たいじ)したのは、世界2位のビダ。25日の個人を含め過去3戦3敗だったが、チーム最年少23歳は「苦手意識はなかった」と果敢に攻め、44―36から接近戦を制して金メダルを決めた。
マイナー競技で、わずかに日が当たってきたのは、太田氏を中心に結果を残してきたフルーレ。エペの選手は悔しさを胸に剣を握り続けてきた。見延が18―19年に年間世界ランク1位となり、19年3月には団体でW杯優勝。山田は昨年3月にGP大会を制した。メンバー全員が「史上最強」と自負するチームが、競技人口も多く、選手層が厚いとされるエペで世界の頂に駆け上がった。
19年4月、主将の見延がチームの愛称を発表した。その名は“エペジーーン”。「ジーンと感動させるチームという思いを込めて“エペジーーン”で。棒(ー)は2つでお願いします」。この日は米国との1回戦のみの出場だったが、ピストの外から仲間を鼓舞。「エペジーーン、最高ですね!」と誇らしく笑った。
攻撃は突きのみで、有効面が上半身のフルーレと全身のエペ。その違いもまだ浸透していないかもしれないが、未来はきっと変わる。「日本といったらエペと言われるくらいまでいかないと。裾野を広げて、エペを普及していきたい」と見延。“エペジーーン”の4人が見せた黄金の剣さばきは、確実に人々の心を捉えた。(杉本 亮輔)
▼フェンシング団体戦 1チーム3人で、総当たりの計9試合で争う。1試合(3分間)で5ポイントを先取した方が勝利し、3分間が経過した場合はポイントの多い方が勝利。45点先取したチームか、9試合終了時に得点の多いチームの勝ち。同点の場合は、1分間で1点先取の延長戦が行われる。
▼エペ フェンシングの種目の一つ。有効面はフルーレの胴体部、サーブルの上半身に対して足の裏を含めた全身と最も広い。さらに攻撃権のルールがあるフルーレ、サーブルと異なり、先に突いた選手がポイントを得る。本場欧州でも人気が高い。
◇山田 優(やまだ・まさる)1994年(平6)6月14日生まれ、三重県出身の27歳。三重・鳥羽―日大。自衛隊所属。14年世界ジュニア選手権個人でエペの日本勢として初制覇。20年のグランプリ大会で初優勝を果たした。妻の里衣(りえ)さん、姉あゆみさんも世界選手権に出場経験がある。1メートル84、73キロ。
◇見延 和靖(みのべ・かずやす)1987年(昭62)7月15日生まれ、福井県出身の34歳。福井・武生商―法大。ネクサス所属。18年アジア大会団体優勝、全日本選手権優勝、19年GPブエノスアイレス大会団体優勝。1メートル77、75キロ。
◇加納 虹輝(かのう・こうき)1997年(平9)12月19日生まれ、愛知県出身の23歳。山口・岩国工―早大。JAL所属。19年W杯バンクーバー大会優勝、GPブエノスアイレス大会団体優勝。1メートル73、64キロ。
◇宇山 賢(うやま・さとる)1991年(平3)12月10日生まれ、香川県出身の29歳。香川・高松北―同大。三菱電機所属。19年GPブエノスアイレス大会団体優勝。1メートル90、73キロ。
スポーツの2021年7月31日のニュース
-
火の鳥ニッポンが崖っぷち…宿敵・韓国に敗れ1次リーグ敗退の危機 古賀「勝つしかない」
[ 2021年8月1日 00:04 ] バレーボール
-
男子バスケの米国が2勝目 日本は1日のアルゼンチン戦に勝てば決勝トーナメント進出
[ 2021年7月31日 22:54 ] 五輪
-
バレー女子日本代表 韓国にフルセットで敗れる 古賀スタメン復帰も
[ 2021年7月31日 22:18 ] バレーボール
-
走り幅跳び・橋岡「日本人の金が多いのでこの波に乗りたい」 いとこのサッカー代表、橋岡とWメダルだ
[ 2021年7月31日 22:02 ] 陸上
-
最速女王はトンプソンヒラー 五輪で連覇 V4のジャマイカ勢は表彰台を独占
[ 2021年7月31日 21:54 ] 五輪
-
多田修平に聞く 予選敗退は「自分の力は世界においていかれているなと感じました」
[ 2021年7月31日 21:49 ] 陸上
-
山県亮太に聞く 予選敗退に「何かが違うのかな」「悔いが残る」「1回で出し切るのも能力の一つ」
[ 2021年7月31日 21:40 ] 陸上
-
走り幅跳び・橋岡 一発で予選通過 「かなりアドバンテージになる」 メダルの期待ふくらむ
[ 2021年7月31日 21:16 ] 陸上
-
柔道テレビ解説の穴井隆将氏が“金メダル級”の活躍!? ネットも反応「選手より疲れたんじゃないか?」
[ 2021年7月31日 20:45 ] 柔道
-
大野将平 出番なし「銀」で終戦に唇かむ 柔道混合団体「また3年後、リベンジできるように精進」
[ 2021年7月31日 20:41 ] 柔道
-
日本100メートル侍、3人とも予選敗退 89年ぶりの夢ついえる…高かった世界の壁
[ 2021年7月31日 20:33 ] 陸上
-
胸張れウルフ!金メダル2回の“レジェンド”に紙一重の惜敗「破らなければいけない壁。不甲斐ない」
[ 2021年7月31日 20:31 ] 柔道
-
小池祐貴10秒22で予選4組4着 100メートル予選敗退「実力だなって感じ」400リレーで名誉挽回だ
[ 2021年7月31日 20:11 ] 陸上
-
柔道は無念の銀だけど……男女混合種目で大活躍のチームJAPANは胸を張れる!
[ 2021年7月31日 20:11 ] 柔道
-
山県亮太、予選敗退 予選3組を10秒15の4着でタイム上位3人に入れず 「すごく緊張しました」
[ 2021年7月31日 20:03 ] 陸上
-
柔道混合団体 銀の日本チームに笑顔なし… ウルフ・アロン「計画通りにいかず、不甲斐ない結果に…」
[ 2021年7月31日 19:56 ] 柔道
-
多田修平 予選1組10秒22で6着「力んだ走りになった」 100メートル準決勝進出ならず
[ 2021年7月31日 19:52 ] 陸上
-
バレー女子日本代表の古賀がスタメン復帰 25日の初戦で右足首捻挫
[ 2021年7月31日 19:45 ] バレーボール
-
まさかまさかの日本「銀」 柔道混合団体、フランスに敗れる 初代王者の座を逃す
[ 2021年7月31日 19:24 ] 柔道
-
卓球の水谷隼 悪質な誹謗中傷に「反撃」を宣言「全てスクショ。関係各所に連絡し、然るべき措置取る」
[ 2021年7月31日 18:18 ] 卓球
















