組手女子・植草歩、五輪代表確定!苦しんだ末につかんだ夢舞台切符

[ 2020年3月1日 05:30 ]

空手プレミアリーグ・ザルツブルク大会第2日 ( 2020年2月29日    オーストリア・ザルツブルク )

組手女子68キロ超級の3回戦でクロアチア選手に蹴りを放つ植草歩(左)。東京五輪の女子61キロ超級の日本代表が確定した(共同)
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 組手女子で27歳の植草歩(JAL)が東京五輪61キロ超級代表を確定させた。68キロ超級で初戦の2回戦を突破。五輪ランキングの日本勢2番手で、68キロ級3回戦敗退の染谷香予(テアトルアカデミー)に対し、今大会終了時点で日本連盟が定める基準以上の差をつけることが決まった。61キロ級では染谷香の妹、真有美(茨城県職)が準々決勝で敗れて敗者復活戦に回り、森口彩美(AGP)は1回戦で敗退した。

 植草にとっては好不調の波が激しい1年だった。

 昨年のアジア選手権やプレミアリーグ・マドリード大会では初戦敗退。涙で「五輪で優勝するために意味がある」と言い聞かせ、苦しんだ末に夢舞台への切符をつかんだ。

 16年に世界一に輝いたが、一昨年に世界女王の座を奪われた。筋力アップでパワーは増したが、思ったほどの結果は出ずに代表争いでもたついた。昨年末に志願して日本代表の担当コーチを代えて心機一転。瞬発力と柔軟性を高める練習を増やし、徐々に手応えを深めてきた。空手界のためにメディアに露出し、競技の魅力をアピールする一面もある27歳。「(自分は)注目を力にできる選手と思っている。みんなの期待を力にしたい」と本番を見据えていた。

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2020年3月1日のニュース