FLラブスカフニ 55メートル独走トライ「最高の瞬間だった」

[ 2019年9月21日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本30―10ロシア ( 2019年9月20日    味スタ )

<日本・ロシア>後半、ラブスカフニがモールの中でボールを奪い取りそのまま独走トライを決める(撮影・篠原岳夫)
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 ラブスカフニの人物評は、真面目、努力家、献身的と好意的なものばかりだ。決して派手ではない守備の人が、後半に大暴れした。

 6分、中央付近でタックルに行き、そのままボールを強奪。55メートルを1人で走り切って、20―7と突き放すトライを奪った。直後の守備では職人技が光った。ゴール前の大ピンチ。味方タックル後に素早く絡んで反則を奪い、ジャパンを救った。
 「チームメートのために貢献できてうれしい。チームメートに恵まれている。最初はプレッシャーが強かったけど、いい結果につなげられて良かった」

 故郷の南アフリカでは、子供の頃に陸上に取り組んだ。1200メートル走と砲丸投げで活躍。代表初トライは、力強さとスピードというアスリートの要素が詰まっていた。

 W杯2度優勝の母国のユニホームを着る可能性があった。代表候補合宿に招集されるほどの実力だった。だが、日本のラグビーの歴史を変えた15年W杯が、ラピース(ラブスカフニの愛称)の人生をも変えた。故郷のバーで、母国の敗戦を観戦。「(最後に)日本がスクラムを選択する勇敢さに感銘を受けた。勇気を持って行動することが大事だと思った」。翌16年にクボタから届いたオファーを断る理由はなかった。

 「他国の代表歴がなく3年以上居住」の条件を満たし、今夏、ギリギリでジャパンの資格を得た。桜のジャージーを着る日のために、合宿では同部屋のロック、ムーアとともに「君が代」の歌詞を覚えた。「小さな石が大きな岩になる。我々がやろうとしていることだ」のコメントは意味を知っているからこそ。自然現象で、小石が岩になるのが「さざれ石」。列強国に比べればサイズが小さいジャパンをまとめ、大きなことをやってみせる。

 ◆ピーター・ラブスカフニ 1989年1月11日生まれ、南アフリカ・プレトリア出身の30歳。7歳でラグビーを始め、フリーステート大―チーターズ―ブルズを経て16年クボタに加入。今年7月27日のフィジー戦で日本代表初キャップ。現在キャップ4。愛称は「ラピース」。好きな日本食はそば。1メートル89、105キロ。

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