列島期待ホスト国の重圧…リーチ主将を仲間が救った!

[ 2019年9月21日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本30―10ロシア ( 2019年9月20日    味スタ )

<日本・ロシア>前半、強烈なオーバーを見せるリーチ(中央上)=撮影・吉田 剛
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 誰よりも緊張していたのはリーチだった。相手キックオフで始まった前半。目測を誤って獲得に失敗し、No・8姫野のノックオンを誘発してしまったのは主将本人。「初っぱなのミスは僕」と頭をかいた。

 前半、開幕戦の緊張からかミスを連発したチームを、精神的支柱がハーフタイムでまとめた。「相手にプレッシャーをかけられるように修正を加えた」。リーチ主将の呼び掛けに応えるように、後半は本来の動きを取り戻した。自陣深くにくぎ付けにされた時間帯は、我慢してトライを許さなかった。「自分たちの強さ、そして安定したプレーを見せられた」。終わってみれば20点差をつけた。

 5点差の辛勝だった昨年11月の対戦は、日本にとって一つのターニングポイントになった。ニュージーランドから5トライを奪い、イングランドには前半リードする健闘を見せた後の試合。試合までの1週間、リーチは選手の中の会話に「緩みがあった」ことに気づきながら、引き締めることができなかった。ふたを開ければ接点で圧力を受け、後手に回り続けた。改めて気づいたマインドセットの重要性。その後は常に「W杯で一番大切なのはロシアとの開幕戦」と何度も繰り返した。

 周りの選手も主将を助けた。開始直後の失トライの円陣。直接トライにつながるミスを犯したFBトゥポウには姫野が寄り添って背中を叩いた。リーチを中心に築いてきたリーダーグループ、そしてチーム全員で逆境を乗り越えた。「緊張が抜けて、来週からいい準備ができると思う」

 試合前夜、特別なセレモニーやモチベーションビデオはなかったが、ジョセフHCから自身のルーツである、ニュージーランド先住民のマオリのお守りを贈られた。手斧(ておの)の形に秘められた意味は、「結束」。ミスを重ねても、チームの結束は切れなかった。結果が全てのW杯。苦労して手にした勝ち点5で、「ONE TEAM」の日本が加速する。

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