大坂 日本女子初4強 海外メディアも注目、本人は気負いなし

[ 2018年9月7日 05:30 ]

テニス 全米オープン第10日 ( 2018年9月5日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン女子シングルス準々決勝 ツレンコに勝利し4強入りした大坂
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 大坂の記者会見に海外メディアもぞろぞろ姿を現した。ニューヨークで幼少期を過ごした20歳のホープの快進撃はこの日のホットトピック。その数は大坂の準決勝の相手に決まった米国のキーズよりずっと多く、大坂を指導するサーシャ・バイン・コーチの会見まで急きょ設定された。

 大坂自身はそんなフィーバーもどこ吹く風だ。涙があふれた8強入りに比べると、わずか57分で完勝したこの日はにっこり笑顔のずっとおとなしい喜び方だった。「自分の目標は初めてベスト8に入ることだった。だから感情的になった。それをかなえたから、今はまた集中して自分のビジネスに戻った感じ」。日本女子では全米初、4大大会では96年ウィンブルドンの伊達公子以来となる4強入りにも気負いなく語った。

 時速200キロ超のサーブを打てるパワーを持ち、コーチはS・ウィリアムズの元ヒッティングパートナー。海外メディアの興味も自然と2人の比較に向かう。バイン・コーチは「似ているのは髪質だけかな」とジョークを飛ばしつつ、「セリーナは凄くアグレッシブ。なおみはコート外でも無口でシャイ。性格的には全く違う人間だ」と語った。だが目指しているのはS・ウィリアムズのような強さである。

 大坂は3歳の時に大阪からニューヨークに家族で移住した。思い入れの深い街、会場、大会。「4大大会初優勝は全米がいいと思っていた」という大きな夢まであと2勝に迫った。S・ウィリアムズの4大大会初優勝も19年前のこの大会。お膳立ては整いつつある。

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