錦織 2年ぶり4強、熱闘4時間 チリッチに14年決勝の雪辱

[ 2018年9月7日 05:30 ]

テニス 全米オープン第10日 ( 2018年9月5日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン男子シングルス準々決勝でチリッチを破り、喜ぶ錦織
Photo By 共同

 男子シングルス準々決勝で第21シードの錦織圭(28=日清食品)が4年前の雪辱を果たした。14年大会の決勝で敗れた第7シードのマリン・チリッチ(29=クロアチア)を2―6、6―4、7―6、4―6、6―4で破り、2年ぶり3度目の準決勝進出を決めた。女子準々決勝では第20シードの大坂なおみ(20=日清食品)がストレート勝ち。日本女子初の全米4強入りで、4大大会で初めて日本勢がアベック4強を決めた“ジャパン・デー”となった。

 ジトジトまとわりつく熱気の中で、錦織は4年前のことを思い出していた。相手はチリッチ、舞台は同じセンターコート。「攻撃的なテニスにやられて、何もできずにミスも早い。この前と一緒だ」

 手も足も出ないまま第1セットを落とし、第2セットも2―4と劣勢に陥った。あっけなくストレート負けした14年の決勝戦を思い出しても仕方ない展開。だが、ここから踏ん張った。

 「吹っ切れてもっとラケットを振って積極的にプレーした」と展開を早め、相手のフォアの豪打とも、恐れずに打ち合った。「どうにかしないと」と苦しんでいた相手のバックのストレートを制することにもつながった。

 第3セットのタイブレーク、セットポイントの場面では、ダブルフォールトが続いた相手の第2サーブを狙い打ってエースを決めた。「大事なところで気持ちが攻撃的にいけた。気持ちの面で充実しているのが勝敗を分けた」。第4セットを落としても気落ちせず、最終セットのマッチポイントでは高めの位置取りから再びリターンエース。4時間8分の死闘を制し、両手を突き上げて笑顔を輝かせた。

 直前の試合では大坂が一足先に4強入りを決めていた。今大会中も一緒に食事に出かけるなど、日本の男女のエースとして刺激し合う間柄。テレビゲームが好きなもの同士でもあり、この日の会見で大坂は錦織の人柄を「ビッグキッド(大きな子供)みたい」と語った。錦織も「大人っぽく見えるけど、話してみると彼女だって子供みたい」と笑いながらやり返した。

 準決勝では13連敗中と大の苦手にしているノバク・ジョコビッチ(31=セルビア)と対戦する。最後に勝ったのは4年前の準決勝だが「それ忘れてた」と意外な一言。こんなところも子供っぽさなのかもしれない。「覚えてなかったけど、それは自信になると思う」。4年前のような軌跡を描きながら、優勝への大きな壁に立ち向かう。

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