藍気負いなし!首位に1打差2位にピタリ!

[ 2010年11月15日 06:00 ]

 USLPGAツアーロレーナ・オチョア招待第3日は13日、メキシコ・グアダラハラのグアダラハラCC(6644ヤード、パー72)で行われ、4位から出た宮里藍(25=サントリー)は5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算11アンダー、205で首位と1打差の2位に浮上した。69で回ったスサン・ペテルセン(29=ノルウェー)が通算12アンダーで首位。宮里美香(21=フリー)は通算4アンダーで20位。賞金ランキング1位の崔羅蓮(23=韓国)は通算7アンダーで12位に後退した。(グアダラハラ・谷口明統通信員)

 後半から強く吹きだした風にも、宮里は抜群の対応力を見せた。「クラブの選択には注意しました。フォローとアゲンストでは距離が2クラブくらい変わってきましたが、しっかりと適応できた」と納得の表情で振り返った。一時は首位のペテルセンに4打差をつけられたが、ペテルセンが後半にスコアを落とした一方で、宮里は10番、13番でバーディー。16番こそバンカーに入れてボギーとしたが、18番パー5は第3打を2メートルにつけてバーディーで締めくくった。終わってみれば1打差の2位につけた。

 逆転で賞金女王になるには残り2試合で連勝が条件。後がない状況ながら、最終日に望みをつないだ。優勝争いは2打差に6人がひしめく大混戦となったが「こういう展開は何度も経験しているから大丈夫。自分の状況は分かっているし、整理もついている」と重圧や気負いは見えない。勝てば自身の最大の目標である年間最優秀選手にも大きく近づく。「もう一度自分をリセットできればチャンスはある。しっかり自分をコントロールしたい」。残り18ホールも目の前の一打に集中するスタイルで勝負する。

 ≪美香は最終日のビッグスコアに望み≫宮里美は前半は3バーディー、1ボギーと上々の内容だったが、後半はスコアを伸ばせず70に終わり「ちょっと悔いの残るラウンドだった」と話した。後半に入ってからは17番でボギーを叩くなどパットに苦しんだとあって「前半は良いフィーリングで打てたけど…」と首をかしげた。20位にとどまっているが「あしたはビッグスコアを狙いたい」と最終日の追い上げを誓った。

続きを表示

2010年11月15日のニュース