元暴走族リーダーが銀メダル「悪いことは一通りやった」

[ 2010年11月15日 14:24 ]

 【広州アジア大会】トライアスロンは女子に続き、14日の男子も日本勢がワンツーフィニッシュを決めた。銀メダルを手にした31歳の山本良介(トヨタ車体)は、暴走族の元リーダーという経歴の持ち主。6つ年下の細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)に約25秒遅れたものの「チームとして金、銀を取れたのはとてもいい結果」と素直に喜んだ。

 幼少で水泳を始めたが、高校時代に伸び悩み「遊ぶのが楽しくて、悪いことは一通りやった」。30人ほどの暴走族を率いて毎晩のように京都の街を走り回った。卒業を前に「このままじゃ人生が駄目になる」と足を洗った。トライアスロンを始めたのはその後だ。
 最後のランで細田とともに抜け出した。外国勢に追いつかれないためには「どちらかが引っ張らないといけない」と判断し、ペースを上げた。結果的にここで力を使ったのが、金メダルを後輩に譲る一因となった。
 「金を取れず悔しさも残ったので、五輪で晴らしたい。ここからどう進んでいくかが大事」。2年後のロンドン五輪にすべてを懸ける。(共同)

続きを表示

2010年11月15日のニュース