“取締役スイマー”北島「冷静な経営者の目を持っている」

[ 2010年11月15日 18:08 ]

 中国での広州アジア大会の競泳男子100メートル平泳ぎに15日、五輪王者の北島康介(28)が登場した。会社を経営し水泳界への恩返しも考える“取締役スイマー”は午前中の予選を順当に通過し、夜の決勝に臨んだ。

 北京五輪で2大会連続2冠に輝いた後、約1年間休養し、環境を大きく変えた。米ロサンゼルスに拠点を移す一方、自身のマネジメントや水泳教室の開催のほかコンサルティング業を手掛ける株式会社「インプリント」(本社・東京都渋谷区)を昨年6月に設立した。今や選手であると同時に経営者でもある。
 「勝負に出ようよ」。今年の初夏、共同で代表取締役を務める大久保のり子さんに提案し、水泳事業拡充のため社員を5人に増やした。肩書だけでなく、会社の意思決定に必ず加わる。税理士との会合に同席したり、給与を査定したり…。大久保さんは「社会人の経験が少ないのに、冷静な経営者の目を持っている」と頼りにする。
 以前のマネジメント会社との契約を更新せず、会社をつくったのは「自分が考えていることを純粋にやりたい」という思いからだ。3度の五輪を経験し、自分で自分をマネジメントして人間としての幅を広げたいという欲求が高まった。
 頭の中には主催大会の創設などさまざまなアイデアがある。会社はいずれ来る引退の後の活動基盤にもなる。「過去の栄光にしがみついているのは僕らしくない」。北京での快挙に満足することなく、2年後のロンドン五輪を目指す競技姿勢は、生き方そのものにも通じる。

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