男女とも団体銅メダル…伊達「ダブルスの差が出た」

[ 2010年11月15日 18:36 ]

 【アジア大会】団体準決勝で日本は男女とも1―2で敗れ、ともに銅メダルだった。前回優勝の台湾と対戦した女子はシングルスで森田あゆみ(キヤノン)がフルセットで敗れたが、クルム伊達公子(エステティックTBC)は相手の途中棄権で勝利。最後はダブルスで森田、クルム伊達組が4―6、1―6で敗れた。

 男子はシングルス1番手の伊藤竜馬(北日本物産)が快勝しながら、ウズベキスタンに逆転負けした。

 16年ぶりのアジア大会の幕開けは女子団体からだった。「まさか戻ってくるとは」と苦笑いする40歳のクルム伊達は、変幻自在のストロークでベテランの奥深さを随所で見せた。だがチームは敗れ、無念さを漂わせた。
 現役に復帰して3年目。シングルスとダブルスにも出場する今大会は「年齢的にも本当のチャレンジ」と言い切る。蒸し暑さで大量の汗をかきながら「いい集中力で入れた」とシングルスは納得の勝利。だが20歳の森田と組んだダブルスは甘くなかった。
 息が合わずに流れを失うと、ラケットをたたきつける場面も。休んでいた間にアジアはダブルスを強化した中国や台湾が台頭した。「まさにダブルスの差。夏から2人でやってきたけど即席だったかな」と唇をかんだ。

 ▽クルム伊達公子の話 台湾とダブルスの差が出た。シングルスはいい集中力で入れたと思う。アジア大会にまさか自分が戻ってくるとは思ってもみなかった。
 ▽森田あゆみの話 ベストは尽くしたが、自分のテニスをできなかった。サーブもストロークも動きも、どれをとってもいいところがなかった。
 ▽鈴木貴男の話 正直悔しい。僕の責任。団体が一番金メダルに近いと思っていたので、もったいない。(共同)

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2010年11月15日のニュース