田中が銅!ニューヒロイン笑顔に一層の輝き!

[ 2010年11月15日 23:06 ]

女子個人総合で銅メダルを獲得した田中理恵

 【アジア大会】体操の個人総合決勝を行い、男子は水鳥寿思(徳洲会)が89・700点で3位となり、前回大会の銀に続く2大会連続メダル。中瀬卓也(徳洲会)は6位だった。女子は田中理恵(日体大大学院)が54・850点の銅メダルで、大島杏子(朝日生命)は6位。男子は滕海浜、女子はキ・ロクと、ともに中国勢が制した。

 メダルを懸けた最終種目の床運動。田中が「エリーゼのために」の調べに乗せ、大人の色気を漂わせながら優雅に舞った。遅咲きの23歳が、日本女子で史上2人目の個人総合メダル。「うれしい」。えくぼをたたえた笑顔が一層輝きを増した。

 最初の跳馬で14・550点と高得点をマークし、2種目を終えて2位タイ。一時は強豪の中国勢に割って入る勢いだった。3種目目の平均台でぐらつきが目立って後退したが、表彰台を堅持。「大きなミスなくできた結果が銅メダルにつながった」と振り返った。
 初出場だった10月の世界選手権で健闘し、華麗な演技をたたえる「エレガンス賞」も日本女子で初受賞した。その翌日の早朝。試合がない日本女子でただ一人、宿舎の片隅で柔軟体操をしていた。「練習は裏切らない」。人知れず努力を重ね、階段を上がってきた。
 エース鶴見が不振を極める中での活躍。広州にニューヒロインが誕生した。

 ▽田中理恵の話 うれしい。大きなミスなくできた結果が銅メダルにつながった。練習は裏切らない。次につながるいい試合だった。(共同)

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2010年11月15日のニュース