後半は見せたが…藍　まさかの失速

まさかの失速で６位に終わった宮里藍

　【ロレーナ・オチョア招待最終日】好位置からスタートした宮里藍だが、ショットに安定を欠いた前半で３８をたたくまさかの失速で、賞金女王の夢もついえた。パー４の４番でラフからの第２打をグリーン手前の池へ入れてダブルボギー。スイングのタイミングが合わないまま５、６番もボギーとし、優勝争いから脱落した。

　ただ「このままでは終わりたくない」と粘りも見せた。後半は集中力、ショットとも見事に回復させて１１、１３、１４番と続けざまにスコアを伸ばす。最終１８番（パー５）ではカラーからの第４打を９メートル先のカップへ沈めてガッツポーズ。大歓声を浴びて締めくくった。
　後半は３２で６位に踏みとどまった。以前から目標に掲げる年間最優秀選手のポイントを５点上積みし「少しでも上位で終わればポイントにつながる。最後まで投げなかった」。ポイントで首位の曽ガニ（台湾）を９点差で追う。最終戦で優勝なら３０点、２位でも１２点を獲得できる。「最後の１ホールまで自分らしく戦いたい」と瞳を輝かせ、決意を語った。（共同）