ソフトボールまたも除外の危機…野球と1競技で生き残り?

[ 2010年11月15日 19:36 ]

 42競技に膨れ上がったアジア大会をスリム化する協議の中で、日本の金メダルが有望なソフトボールが削減の対象となった。五輪に続く除外の危機は、日本オリンピック委員会(JOC)などが働き掛けて回避されたが、今後も折衝は続き、予断を許さない。

 13日のアジア・オリンピック評議会(OCA)総会の開会直前だった。2014年の次回仁川大会からソフトボールが外れる、との情報が流れた。JOCの竹田恒和会長がOCA幹部に「野球とセットで残してほしい」と、男子の野球、女子のソフトボールを1競技としてでも残すよう訴えた。他国の支持もあり、総会には諮られなかった。
 アジア大会は地域色のある競技を取り込むなど新競技を採用し続け肥大した。仁川大会は35競技に絞り込むことを昨年決定。五輪実施の28競技以外の7競技を選ぶ中で、OCAが推す空手とクリケットにはじき出される格好でソフトボール除外案が浮上したという。
 野球と合わせて1競技とする案は、五輪復帰の戦略としても検討された。単独で復帰を目指す道を選んだ国際ソフトボール連盟のポーター会長は「残留できそうなのは非常にうれしいが、さらにOCAと解決策を話し合いたい」と話した。(共同)

続きを表示

2010年11月15日のニュース