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濃い魚影から来い!!トラウト&イワナ ロールキャスト工夫しフライでもヒット

[ 2022年12月27日 07:20 ]

筆者が釣った35センチのイワナ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】小菅トラウトガーデンは山梨県小菅村にあるポンドタイプのルアー・フライ管理釣り場。日本一と言われる魚影密度を誇る養魚場直営のエリアである。小菅村の鶴峠から登る三頭山(みとうさん)を併せて紹介しよう。 (吉田 俊彦)

 今から15年ほど前、本紙APCの若林茂さんが心血を注ぎプロデュースしたのが「小菅トラウトガーデン」だ。当初から話題になった養魚場直営の「日本一魚影の濃いエリア」との評判は次第に広がり、多くのファンを獲得してきた。筆者は平日にフライフィッシングで釣行したが、その圧倒的な魚影は健在だった。

 クリームのニンフをキャストすると一発でレインボートラウトがヒット。その後は1投ごとにトラウトが連続ヒットするので、狙いをイワナに切り替えた。底付近のイワナを狙う場合は、フライから30センチほどのティペットに小さなオモリを付けてゆっくりフライを沈ませてみた。

 ◎ロールキャストのコツ

 このエリアは釣り人の9割がルアーだ。フライの釣り人が少ないのは、後方のスペースが限られバックキャストが困難だからだろう。しかしロールキャストを一工夫することで池中央を射程圏に収めることが可能だ。ロールキャストは奥が深いがそのコツは2つ。1つ目はフライを自分より前にある状態のまま、竿先を直線的に動かしキャストすること。2つ目はフロントヘビーなテーパードリーダーを使用すること。リーダーのみでフライを正確にキャストできるVARIVAS「FHTスティルウォーター」14フィート4Xが大活躍してくれた。フロント・ヘビー・テーパーで力強くフライを運び、狙った魚をヒット可能。フライが沈んでいく途中で小さな魚がのみ込めないように、ニンフからストリーマーのゾンカーに変更してみた。着底したフライがフワッと漂った瞬間に、模様の違う魚が飛びついた。合わせると粘り強いファイトをしたのは35センチの良型イワナだった。コンパクトなこのエリアではフライリーダーの重要性が極めて高い。皆さんもテクニックを駆使してイワナや大型のレインボートラウトを狙ってみてはいかがだろうか。

 小菅トラウトガーデンの受付のある建物「鱒(ます)の庭」は釣り場に併設されたクラブハウス風のお食事処(どころ)。きれいなトイレが完備されていて女性も安心だ。

 ◯…三頭山は奥多摩三山の一つとして東京都檜原村の都民の森からのコースが人気。しかし筆者が釣り人にお薦めするのは小菅村の鶴峠からの片道2時間のコースだ。天然のダムと言われるブナやミズナラの原生林の小道をトレッキング。小菅川の豊かな水は稜線(りょうせん)の木々の恵みであることが分かるだろう。冬の三頭山頂1531メートルから見た富士山は雄大であり一見の価値がある。充実した釣りの旅になることは間違いない。

 ▼釣況 小菅トラウトガーデン(山梨県小菅村田元4103)=(電)0428(78)0188。魚に優しく人に安全なシングル&バーブレスフックとラバーネットの使用がルール。

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