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暑さも時間も忘れてムチュ~ キス祭り アタリ連発の75匹!

[ 2022年8月17日 05:30 ]

22、23センチの良型と15センチのトリプルヒット                               
Photo By スポニチ

 うだるような暑さの中で投げ釣りをするのは体力的にキツい。そこで魚の活性が高く過ごしやすい朝夕にサクッと楽しむのが夏場の賢い遊び方だ。今回は好釣り場がめじろ押しの山陰側でも特にファンが多いスポットである鳥取県境港市・弓ケ浜に8月上旬に釣行。うまくキスの群れを捕らえて心地よいアタリが連発。あまりの面白さで暑さと時間のたつのも忘れてキャストに夢中となった。結果は23センチ級の良型を頭に75匹と数釣りを思う存分堪能することができた。 (スポニチAPC・松尾 幸浩)

 弓ケ浜は、鳥取県の西端部に位置し、美保湾と中海を隔てた弓ケ浜半島の東側にある。約20キロにわたり、弓のように弧を描く海岸。美しい砂浜に松林と印象的な景観が広がり、多くの人に親しまれている。

 北端にある美保湾展望駐車場に午前5時前に到着。まだ薄暗いが気持ちの良い海風があり、朝まずめの涼しい時間帯を集中して釣ることが一番。広い浜も貸し切り状態なので密になる心配もなく、竿1本にクーラーだけの軽装で、まずは実績場の航空誘導灯前に入る。

 仕掛けはキス針が7本付いた1投多魚方式。キスが好むイシゴカイを刺し、はやる気持ちを抑えてフルスイング。気持ちよくグーンと沖まで飛んでくれる。当日は中潮で満潮が午前11時ごろと、まだ潮は低いが、海の濁りもなくベタナギの好条件。

 仕掛けが着底すれば、ゆっくりとリールを巻いて誘っていく。するとプルン、プルンと弱々しいアタリが続き「これは乗ったよー」と、リーリングすると重量感たっぷりで姿を見せたのは何とガッチョ(テンコチ)の5連。それも20センチ以上もある良型で苦笑い。

 これはさびくスピードが遅かったのが原因なので、次は軽く50メートル付近にキャストし少し早めにさびく。これが見事に的中。20~30メートルの近場でブルン、ブルルンと竿先が躍る小気味良いアタリが連発。「おーっ、いた」と、本命の初アタリに感動してリーリングすると、波打ち際にぞろぞろとパールピンクに輝く美しいキスが上がってきた。型は15センチ級と小型だが6連と幸先の良いスタート。心が躍る瞬間が早くも訪れた。

 それからは近場でバンバンヒットするので、これならビギナーでも十分アタリが楽しめるだろう。また、この広い砂浜は遊泳禁止になっているので、夏場でも釣りが楽しめる最高の場所だ。小型の天ぷらサイズは十分確保できたので、今度は刺し身用の太い良型が欲しいと「キスは足で釣れ」の格言通りに、少しずつ移動しながら幅広く探った。

 150メートルほど北へ動き、イシゴカイも1匹掛けにしてキャスト。このあたりは少し深いので期待していると、すぐにブルン、ブルンと力強いアタリがあり、22センチと23センチの良型に15センチとトリプルヒット。このサイズなら納得と思わず口元が緩む。

 それからはレギュラーサイズの18~20センチが連発して、暑さも忘れるほど時間超過し午前10時に納竿。

 釣果は75匹と数釣りの醍醐味(だいごみ)を十分味わった。数釣ると料理が大変だが、自分で釣った新鮮なキスはやっぱり絶品。天ぷら、塩焼き、刺し身と家族で「うまい、うまい」と言いながら堪能した。たくさん釣れた小型は南蛮漬けもおすすめ。

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