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数が少なく食いも浅い今季の日高タカノハ 貴重な当たりを確実に~静内海岸~

[ 2022年8月5日 05:30 ]

タカノハを手に筆者
Photo By スポニチ

 【爆釣タックルほっかいどう】本来であれば日高のタカノハは、7月が型、数ともにベストの時季だ。しかし、水温高めの今年は、夏枯れの影響も少ない黄金道路ですら厳しい状況が続いている。こうなると水温を少しでも下げてくれる1、2級河川が多い鵡川から様似間の方が釣れる確率は高くなる。雨濁りに関しては食いにさほど影響はないが、川から流れ出る葉や枝のゴミにはタカノハも河口から遠ざかる。雨もしばらく降っていなかったので、選んだ釣り場は静内海岸。7月27日夜明けとともに開始した。

 200メートルほど歩いた所で見つけたポイントに上針カツオ、下針エビをつけ、波の立ち始める沖へ打ち込んだ。下げ潮に向かっているので、もう1本をその延長線上へ細めにカットしたカツオで遠投した。

 午前6時に近場の竿にフグのような小刻みな当たりがあり、少しずつだが糸ふけも出るがなかなか食い込まない。餌をつけ直し同じ所に打ち込むと、またも小刻みな当たりだ。食い込みも糸ふけもせず待つこと10分。業を煮やし20センチほど引いてみると魚が乗っている感が竿先に伝わったので、合わせを入れて巻くと43センチの中型ながら本命のタカノハだった。30分後に遠投竿にも同じような小刻みな当たりで徐々に糸ふけがあったが、これは乗らなかった。8時半の干潮からの動き出しを狙ったが当たりもなく、炎天下となってきたので10時にいったん竿を畳んだ。

 午後4時半の満潮に向け、同3時から再開した。5時半にきた当たりも弱く、しばらく食わせてから取り込んだのは意外と良型で48センチ。赤潮で餌となるモノがいないためか、高水温で食欲がないのかは不明だが、食った後も動かず2匹ともフロートの下針ではなく上針のカツオをついばみながらのみ込み、捕食にシビアになっているのは間違いない。

 今季の日高タカノハは、数も少なく食いも浅い。貴重な当たりを確実に取るため早合わせは禁物だろう。(苫小牧市・小坂 誠二)

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