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待望のクロダイ1号 津軽西海岸で40センチの“いぶし銀”力強い引き

[ 2022年5月26日 07:04 ]

良型クロダイを釣り上げた筆者
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】愛竿が久しぶりに弧を描いた。手応えも十分、青森県津軽西海岸のクロダイの引きを存分に味わうことができた。(スポニチAPC・小林 純平)

 釣り場は、深浦町の岩崎周辺の地磯。雪解け水の影響からか、海水温がなかなか上がってくれない。春クロダイも例年よりは遅めに釣れ始めた。この日も、いくらかは水は冷たく感じる。

 海は底潮は薄い濁りが入り、クロダイの気配は濃厚である。ポイントの水深は約8~10メートル。所々に溝が入っているのでタナは8メートルぐらいに調整した。潮の流れによっては根掛かりは覚悟しないと。

 付け餌は生オキアミで20メートル付近まで遠投したが、流れがまったくなくウキは一点に止まったままである。待つこと数分、仕掛けを回収。オキアミは形も崩さず残ってくる。しばらくは、我慢の釣りである。

 投入ポイントを、近場、遠投と変えてみたが、ウキはピクリとも反応しない。同じ状況が1時間以上続いた。だが、2時間経過したころから、潮がゆっくりと沖に向かって流れ始めた。チャンス?

 間もなく、ウキに小さな当たりで竿を立てたが、魚は乗ることはなかったが、気配は間違いなく出てきた。

 そして再び小さな当たりでウキトップが数センチ押し込まれた。合わせと同時に竿先が海面近くまで絞り込まれた。

 手に伝わってくるのは、待ち望んでいた本命からの力強い不規則な引き。今シーズン初の津軽のクロダイは1号の磯竿でも湾曲するほど。いつもよりは慎重にならざるを得ない。

 数回の引き込みに耐え、とうとう水面に姿を現した“津軽のイブシ銀”は、40センチジャストであった。近くのワカメ採りの漁師からは「立派なタイだ!」と、お褒めの言葉を頂いた。

 ▼使用タックル ロッド=エアーエボリューション1号53、リール=LBD、ライン=バリバス「ゼロフカセ」2号、ハリス=同「ゼロハリス」1・75号、ハリ=チヌ2号、ウキ=遠矢ウキ超遠投小。

 ▼釣況 深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。

【釣り人掲示板】◎がまかつ主催「カレイ釣り大会大型漁礁会場」

 宮城県仙台湾に位置する大型漁礁周辺の海域を舞台に、がまかつ主催「カレイ釣り大会大型漁礁会場」がこのほど開催された。40人の選手は4隻に分乗した。

 みなとや丸の秋元勝治船長は「選手の緊張感が私にも伝わってくるので、気合が入りますね。大物狙いなら少ない誘いの“守りの釣り”ですが、今日は数の勝負なので小突きを多く入れて“攻めの釣り”が基本ですよ」と話した。

 大会は午前5時から正午まで。数釣り勝負では手返しの速さが最も要求され、海底でカレイを掛けるまでの時間を短縮するのも重要な要素だ。午後1時、実力を出し切った表情の選手たちが帰港して検量となった。

 みなとや丸に乗船した、登米市・高崎芳文さん(62=会社役員)は「今日は二枚潮だったので、仕掛けと道糸のテンションをコントロールして食わせました」と、船中1位、総合2位の成績となった。成績は以下の通り。(スポニチAPC・菅野 順也)

 ◇大会成績(審査はカレイの総匹数、単位匹)(1)新妻威一郎(石巻市)45=第21えびすや丸(2)高崎芳文(登米市)36=みなとや丸(3)三浦雄一(盛岡市)30=31えびすや丸(4)尾形真(登米市)29=海友丸=敬称略=

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