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乗っ込みシーズン到来!石物の宝庫・八丈島で“雨ニモ負ケズ”61センチのクチジロ釣ったど~

[ 2022年4月13日 05:30 ]

1日目の釣果、クチジロ2匹とイシガキダイ
Photo By 提供写真

 東京都・八丈島は伊豆諸島南部に位置する石物の宝庫。春の桜が咲くころに、乗っ込みシーズンを迎える。天候に合わせて磯、堤防と自由に釣り場が選択できる。今回は堤防で大物を狙ってみた。雨が降り、しかも東の強風や南東風の釣りづらい環境の中で61センチのクチジロがヒットした。(スポニチAPC・木村 俊一)

 3月29日、八丈島は東の強風が吹きつけていた。釣り場を島の西側に位置する八重根堤防と決めて釣り場へ出掛ける。夜明けに到着すると、すでにルアーマン3人が釣り場へと急いでいる。堤防先端の高場際で竿を出すことにした。堤防の海底はコンクリートブロックが敷きつめられている。

 仕掛けがブロックのつなぎ目や穴のところに入ると、ほぼ確実に根掛かりする。そこで、テンビン仕様の捨てオモリ仕掛けで狙うことにする。

 餌は冷凍ナガレコ(トコブシ)とサザエを用意した。竿の真下でリールのカウンターで14メートル、少し振り込むと20メートル。遠投して、砂地とコンクリートブロックの境目が40メートルだが根掛かりが極端に多い。そこで20メートルのところを狙いサザエの餌を刺して投げ込んでみる。

 着底と同時に餌取りがガンガン当たってくる。上物釣りもよく入っているポイントだけに海底にはいろいろな魚が乱舞しているのだろう。

 どんどん餌打ちを繰り返す。1時間ほどで本命のアタリが出る。「寄ってきたか」とひと安心する。だが、なかなか食い込まないので、仕掛けを上げずにそのままじっくり待ってみる。針には硬いサザエの赤身はついているはずだ。

 時間をかけて警戒しながら餌を突っつく様子が竿先に表れている。安心したのか、ズドーンと食い込んだ。上がってきたのは48センチのクチジロだった。次に35センチのイシガキダイが釣れた。

 悪天候で釣り場が少ないのかどんどん釣り人が集まってくる。最干潮から満ち潮に変わった午前11時半、石物のアタリが出るが食い込みが悪いので冷凍ナガレコに替えてみると一発で食ってきた。

 いい引き込みを見せてくれたのは58センチのクチジロだった。夕方まで粘ってみたが3匹の釣果となった。
 2日目は疲れがあったのか寝過ごしてしまった。朝の時合いに先着のイシダイ師が55センチのクチジロをゲット。私は納竿まで小型のイシガキダイが2匹だった。

 3日目、気合を入れて八重根堤防へ。この日は餌取りが少ない。とはいえ石物と思われるアタリは出ている。食い込みが悪いのでサザエを短冊に切って刺した。この作戦が功を奏し、グングン締め込んで大きなクチジロが浮いてきた。無事取り込んだのは61センチだった。この後小型イシガキダイを2匹追加して、今回の釣行を終結した。

 八丈島の石物は乗っ込み真っ最中。まだしばらくはいい感じで釣れそうだ。

 ◆アクセス 羽田空港から八丈島へは全日空が就航している。大阪からは羽田空港経由での入島となる。ほかに東京・竹芝桟橋から東海汽船を利用して入島する方法もある。

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