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いよいよアマゴの本格シーズン!誰でも簡単に釣れちゃう聖地・岡山白賀川「白賀釣センター」へ

[ 2022年4月6日 16:10 ]

初めてのアマゴ釣りで良型を釣り上げ笑顔を見せる吉沢嵩平さん<右>
Photo By 提供写真

 岡山県旭川水系の源流の一つ、目木川支流の白賀川。この渓流に手を加えることなく活用した白賀釣センターに釣行した。当日は、雪代が入る低水温と増水の中だったが、15~24センチを13匹の釣果。全長3キロ以上にも及ぶ自然豊かな渓谷美のセンター内では、天然繁殖も多くみられる。これからがアマゴの活性が高まる本格的なシーズン。誰でも手軽にアマゴが釣れてしまうこのサンクチュアリにぜひチャレンジしてほしい。(スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)

 3月20日、渓流釣りを熱望していた鮎匠会の若手・吉沢嵩平さんの指導を兼ね、岡山県苫田郡鏡野町の白賀渓谷管理釣り場・白賀釣センターに釣行した。吉沢さんは海釣り派で、キス釣りを得意としており川釣りは未経験だ。

 前々日の大雨で川の濁りは消えたものの増水し、雪代が入って水温は5度という悪コンディションだ。

 入川ポイントは、センターの山崎さんに勧められた場所に決め、元気なアマゴを放流してもらい初釣りをスタートした。まずは吉沢さんの竿さばきを見るが、いきなり速い流れに仕掛けを投入するため、餌は上層を流下するばかりで釣りにならない。そこで、手前の流心脇にある深みを狙うようにアドバイスした。上流に仕掛けを投入して流れの底になじませ、ナチュラルにゆっくりと流下させながら深みに入ったところで、目印が横にスウーと走る見事なアタリが現れた。

 「きたー」と合図を送ると、すかさず竿を立ててアワセを入れた。竿が大きくしなり、抵抗するアマゴの引きが手元に伝わり歓声をあげていた。私は彼の腕を持ち、ため込んだアマゴの頭が水面から浮いたのを認めて竿を突き上げて引き抜いた。23センチある朱点の鮮やかな美アマゴだった。その後も悪戦苦闘しながら、辺地のタルミを中心に攻めて15~24センチのアマゴ13匹をゲット。渓流釣りの魅力に引き込まれ「次はタックルをそろえて釣行したい」と意気込んでいた。

 私も竿を出してみたが、魚の活性が低く食いが極端に落ちていた。それでも、竿抜けポイントを確実に流すと良型が食ってきたが、15センチ以下の幼魚がかなり針に乗ってくる。こんな魚が釣れた時は、手にグローブを着用して素早くリリースしてほしい。

 この日は上流で朝から竿を出していた岡山市の釣りガール平松さんとその友人が20匹以上を釣りあげていた。すでに炭をおこして、釣ったばかりのアマゴで塩焼きパーティーを楽しんでいた。ここへは、年に数回は訪れてリフレッシュされるそうだ。釣りを見せてもらったが、腕前もさることながら笑顔いっぱいで楽しそうに竿を振る姿が印象的だった。

 今後は、水温の上昇とともに浅瀬での食いが活発となり天然物が大きく竿を曲げるようになる。そして、多くのアングラーを楽しませてくれるとともに、子供たちの歓声があたりにこだますることを楽しみにしている。問い合わせは白賀渓谷管理釣り場・白賀釣センター(電)0867(57)2014(山崎商店)、(電)0867(57)2366(白鹿山荘)へ。

《近くには温泉施設も》このあたりは落葉広葉樹林の山々に抱かれ、民家や田畑もない自然豊かなエリア。釣っているとカワガラスが飛び交い、時にはヤマセミやカワセミなどもみられる。ここに身を置くだけでフィトンチッドを浴びて心身ともにリフレッシュできる。

 また、近くには温泉やオートキャンプ場、バンガローなどの施設もあるので、コロナ対策に万全の配慮で訪れてもらいたい。

 なお、私はここの釣りインストラクターも務めているので、要望があればセンターに声掛けください。

 ◆アクセス 米子自動車道・久世インターを出て国道181号を久世方面に左折して目木川を渡りすぐの信号を右折して県道327を走る。丁字路を右折して北上約30分。

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