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真冬の熱湯 鬼マス50センチ 冬の穴場川治温泉地区C&Rエリア

[ 2022年2月28日 07:16 ]

筆者が釣り上げた鬼鱒。引きは強烈
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】栃木県日光市を流れる鬼怒川と男鹿川の合流点に広がる川治温泉キャッチ&リリース(以下C&R)エリア。通称「川治ゆまま」と言う合流付近には「鬼マス」と呼ばれるヒレピンの大型のレインボートラウトが冬でもライズする。また日光市の誇る名湯、川治温泉「薬師の湯」を紹介しよう。(吉田 俊彦)

 鬼怒川と男鹿川が合流する川治温泉地区のC&Rエリアは昨年から「おじか・きぬ漁協」の遊漁規則で11月から2月にかけて冬季のニジマス釣りが可能となった。関東でも寒さの厳しい地域だが、意外にもトラウトの活性は高いという。

 筆者は知人からの「川治ゆままでライズがある」という情報をもとに、日曜日の早朝、長男・知来と2人で雪の川治温泉を目指した。午前10時に到着すると鬼怒川は渇水気味で河原には雪が積もっている。男鹿川を歩いてみると、ところどころに湯気が出ていて手を入れると少し温かい。きっと温泉が流入しているのだろう。

 男鹿川左岸をニンフで釣り上がることにした。息子は#6タックルでルースニング。私はインジケーターを使用せずに#7タックルのニンフのダウンショットリグ。リーダーはバリバス「スティルウォーターFHT2X」を使用しニンフを大物の鼻先に送り込む作戦だ。

 10分ほどで息子に最初の当たりが来た。銀色の魚体がグイグイと引き込みを繰り返す。上がって来たのは鬼マスというにはやや小ぶりだが、40センチほどの良型だった。

 魚を撮影している間にも風花が舞い、手が動かなくなってしまった。指先を温めながらしばらく河原で休んでいると、先ほどまでいなかった大型の魚影が流心を行き来しているのが見えた。ラインを9メートルほど出してスネークロールで対岸にニンフを打ち込む。少しアップに投げた14フィートのリーダーシステムが沈んだまま上がってこない。ロッドを立てるとググンと手元に振動が来た。追い合わせを入れると大物特有の首振り。鬼マスだ。驚いたことに上流に走って逃げ、水面に出たとき、一瞬大きな尾ビレが見えた。方向転換して流れに乗って下流に走りリールを逆転させる。温泉の恩恵なのか真冬にもかかわらず鬼マスのファイトは素晴らしかった。

 下流に回り込んだ長男がネットイン。ジャスト50センチ、ヒレピンの美しいレインボー。ヒットフライは茶色のゴールドビーズニンフ。ティペットは同「フロロカーボン4X」。C&RエリアはルールでバーブレスフックシングルフックのみOK。私はフックに同「2130V#12」を使用。バーブレスならではの貫通力で本当にバレない。

 【薬師の湯】鬼怒川と男鹿川の合流点にある天然温泉の日光市営浴場。泉質は弱アルカリ性で美肌の湯として評判だ。オートキャンプ場も併設されトレッキング、カヌーなどアウトドアを存分に楽しむ拠点としても人気。ぜひ一度立ち寄ってみてほしい。(電)0288(78)0229。

◇おじか・きぬ漁協の情報アドレス◇ojikakinu.web.fc2.com/index.html

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