極寒の富士に鮮やか!!ニジかけた “修行の本栖湖”で連続ヒット

[ 2022年1月12日 07:14 ]

透明な湖水から釣り上げたレインボートラウト
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】長男の勇樹と極寒承知で富士五湖の本栖湖へ行きました。

 40年ぐらい前から巨大なブラウントラウトが釣れることで人気があり、そのモンスターブラウンを釣るために寒さをものともせずにルアー、フライマンで正月からにぎわったほどです。今ではニジマスが定期放流され、育った魚は見事な魚体になります。背中が青緑色に輝く、グリーンバック、あるいはブルーバックと呼ばれる“スーパーレインボー”に魅了される人がたくさんいます。

 遊漁券は浩庵荘で買い(800円)混雑を避け、別の場所で釣りスタート。釣り方はフライ、長男はツーハンド初挑戦です。

 湖岸に立つと改めてその透明度の高さに驚きました。10メートル以上はありそう。さすがは極貧栄養湖。透明度は本州No・1です。

 ここへキャストしフライを沈め引いてくるのです。微風だったのでキャスティングに影響はなく、20メートル以上は簡単に飛びました。

 日差しも暖かく極寒本栖のイメージではなくなりました。しかし気配がありません。透明度が高いのはいいのですが、生物反応が水鳥以外感じられないのです。

 息子のキャスティングも様になってきたので思い切って場所移動。空いていた駐車スペースに止め、下りていくとルアーの2組が上がってきました。聞けば4匹ヒットしたとか。「朝はライズしていた」と情報をくれたので、そこで入れ替わりに釣ることにしました。

 10時半、再び釣り開始するとライズがありました。大きいのと小さいのが交じっていて、それは私たちのフライの射程には十分な距離でした。

 フライを愛犬・やまとの毛で巻いたヤマゲフライにしてラインもゆっくり沈むインターミディエートにチェンジ。キャストするとしばらくフライが浮いていて、フライラインが沈むと、それに引き込まれるようにして沈んでいきます。

 そこでラインを引き、フライをちょっと動かして止め、を繰り返しました。数投ののち、ググッとラインが重くなりました。さらに引くとグングンと生命反応が。

 ヒットです。ゆっくり寄せて引きを味わい水面でバチャバチャ暴れている魚があまりにも美しいので見とれていたら、ラバーネットに入れる直前にバレてしまいました。めったにない本栖湖でのヒットを逃してしまったのでショックでしたが、ハリ先をチェックし再度キャスト。同じことを繰り返しているとまたズン、と強い衝撃がありました。

 なんと連続ヒットです。どうしちゃったのでしょうか?釣れない“修業の湖”で連発なんて。それは水面を通して湖の深いところから姿を現し、左右に走りまくる中型のニジマスでした。今度は慎重にネットイン。全身が銀色でグリーンバックの見事な魚でした。写真を撮ってくれた息子も「こんなきれいなニジマスは初めて見た」と感動していました。大きさは先のより大きい40センチちょっとで、養殖マスとは異次元の美しさでした。

 「本栖湖通っちゃおうかな」と思うほどいい気分になりました。1尾目をバラしたので即投げして得たヒットでしたから1匹目をバラしてなければ釣れなかったかもしれません。

 この1匹をリリースしたら、私は急に力が抜けました。息子にそのままロッドごと今釣れた仕掛けを全部渡し、動かし方を教えてコーヒータイム。一生懸命投げる息子でしたが、ヒットはなく、ヤマゲフライも根掛かりでロスト。湖畔での昼食後午後3時まで粘りましたが釣れませんでした。(東京海洋大学客員教授)

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