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一撃必殺!!愛犬ヤマトの毛で巻いた「ヤマゲフライ」でイワナ40・5センチ

[ 2021年12月26日 07:20 ]

40センチ超のイワナを釣り上げた筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】近年、河川の有効利用ということで、遊漁規則、県条例とは別の特別企画で、冬季ニジマス釣り場が各地に設定されています。

 山梨県小菅村の「冬季ニジマス釣り場」も禁漁になった後、11月から解禁するまで、キャッチ&リリース区間としてオープンしています。遊魚料は1日1000円。特別区なので年券は使えません。そして昨年までは「小菅フィッシングビレッジ」が12月から休業していたので、そのエリアも釣ることができましたが、今年から冬季営業を再開したので、エリアが狭くなりました。小菅村役場前の橋の前後200メートルぐらいです。この範囲に放流された魚はたくさんいるのですが、賢くなっていてなかなか難しい釣りになります。

 また範囲が狭いため、10人も入ったら釣り場所がなくなってしまうぐらいの感じでした。ならば平日に、ということで行く計画をしましたが、この日は朝寒かったので現地には11時すぎに到着しました。
 広瀬旅館で遊漁券を買い、ご主人の広瀬晴彦さんから情報を仕入れました。大型魚も放流したそうです。河原に車で降りると、すでに3人が釣りをしていました。

 ガラガラという状態です。こんな日は1カ所で粘らず、全域を探ってみようと考えました。

 まずは最上流の橋の下からスタート、すぐにヒットがありました。冬なのに活性が高く、ジャンプを繰り返しました。魚がいても釣れない場所、1匹掛けると終わる場所がありました。水温を測ってみると7・9度でした。これだけ高いと午後はもっと活性が上がるかなと期待しながら魚を探していると何と大きなイワナを発見。

 これを狙ってみましたが、全く反応せず、フライをあれこれ交換しているときに、他の人が河原を歩く音で逃げてしまいました。これはまた後で狙ってみようとその場を離れ、さらに下流へと探ります。しかし広瀬さんがつい先日放流したと言っていた大型魚はどこにも見当たりませんでした。どこに隠れているのでしょうか?

 終点はフィッシングビレッジとの境界で、そこは堰堤(えんてい)の水たまりがありましたが、魚は釣れませんでした。

 今度は釣り上りです。さっき魚がいたところを今度はそっと狙ってみます。たくさん固まっている場所でも、1匹釣ると警戒してしまうのか、後が続きませんでした。

 そして先ほどのイワナがいたところでは、ニジマスが掛かりましたが、それに先ほどのイワナであろう魚が追いかけてきました。食う気満々でしたが、ニジマスをネットですくいリリースすると、イワナはその魚を追わず、私の目の前をキョロキョロしていました。そのフライを投げても食いつかなかったので、必殺の愛犬ヤマトの毛で巻いたヤマゲフライをキャスト。すると一撃で食いつきました。

 合わせも決まり、3番ロッドが思いっきりしなり、楽しませてくれました。粘るファイトを見せましたが、1分を待たずしてネットイン。大きさを測ってみると40・5センチありました。(東京海洋大学客員教授) 

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