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サビキで竿頭は62匹!アジの季節は今からが本番 カワハギやアコウも釣れまっせ~ 福井県・小浜湾

[ 2021年11月10日 05:30 ]

常連の渡辺さんはさすが、良型アジを4連で釣り上げた 
Photo By 提供写真

 秋から冬にかけて回遊するアジは脂が乗って本当においしい季節。そんなアジを狙って10月中旬、福井県おおい町から小浜湾内に出船、にぎやかな魚信を堪能した。浅場のサビキ釣りなのでファミリーにもお勧めの釣り場だ。(京都鱗匠会・平井 忠)

 定刻より少し早い午前6時前、はやし渡船(スポニチ指定店)裏の水路から夜明け前に出船。左手に青戸の大橋を見ながら大島半島東岸沿いに15分ほど走る、魚探で群れを探していた船長がイカリを打ち「水深12メートル、群れが映ってますよ…」。

 そんな説明が終わる前に竿が曲がる。リールのハンドルを巻くと10数センチの豆アジが6本針に3匹。エッ、エッ!と、トモに視線を移すと20センチを超すアジが2匹水面で暴れている。

 早朝は着底するとすぐサオ先が震え、口切れで“さようなら”の憂き目に遭うこともあるが気にしない。ただ、トモの3人に比べると私のほうの魚体が小さい。はやし渡船に通うこと年間20数回のベテラン・渡辺剛さんに聞くと「サビキ仕掛け12号なので小型はかかりにくい」と明かす。

 店が勧めるリアルアミエビ(ハヤブサ)12号は幹糸6号にハリス4号という極太仕掛けがミソだった。

 私は10号仕掛けで幹糸5号、ハリス3号と30センチ級が同時に針掛かりしたときに切られるのが嫌で使っているが渡辺さんはそれ以上の仕掛け。

 アタリが遠のいた午前8時過ぎ、葉夫(ハブ)の地先から冠者島付近の水深15メートルに移動し、ぽつぽつアジを掛けながら岩場や魚礁からアミエビに誘われて針掛かりするガシラ、アコウ、カワハギも拾う。

 トモ左舷の田中雅夫さんはサイコロ状にカットしたスルメイカの5ミリ角やオキアミもサシ餌用に持ち込み、アジと同時に他魚の釣果も伸ばす。ちなみにこの日の釣果は6人乗り合いでアジ12~27センチ257匹、だった。

 居付きもいて船からだと年中アジが狙える小浜湾だが、11月は魚体に脂が乗ってますますおいしくなる。湾内のポイントは水深も10数メートル程度でファミリーでも楽しめるが、40センチオーバーの実績もある釣り場で、群れにあたれば手返し次第では束(100匹超え)も普通に狙える。水温も下がってきたこれから12月半ばくらいまでは数型ともに期待できる。

 問い合わせは、はやし渡船(電)0770(77)0591。釣具店を兼ねているのでエサや仕掛けは常備。

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