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これからが本潮  子アマダイ35センチ

[ 2021年9月23日 07:34 ]

良型をかざす白旗さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】突き出たオデコにピンクのきれいなドレス。食味が絶品のアマダイは、冬に向けての人気者。そんな旬の魚を狙って真鶴沖で竿を出した。大物が潜む90~100メートルの深場主体。ピンポイント攻勢だったのだが…。(スポニチAPC・林 悠二)

 ◎真鶴・富丸

 アマダイは相模湾や東京湾をベースに、多くのファンを持つ。あと1カ月もすれば一気に本番突入だ。そんな中、一足早くスタートを切ったのが富丸。釣果はまずまずで、数日前に“ツ”(10匹)抜けもあった。

 「この魚は潮が流れていれば確実。ゲストも多く当たりは多いですよ」。舵(かじ)を握るのは力石富男船長。

 真鶴沖で釣れる魚なら何でも狙う。特にアカムツ、アカハタ、オニカサゴに加えて、このアマダイにも力を注ぐ船長得意の魚。
 この釣り、片天2本バリが相場だが富丸では冷凍アミコマセを使う。そのためゲストが多いのも魅力だ。

 「最初は浅場の65メートルからやります。着底したら50センチ底を切り、静かに誘って」とレクチャー。マメなタナ取りも大切だし、コマセをガンガン振り出すと小魚が寄るので注意を!と加えた。

 第1投、幸先良く28センチのイトヨリが顔を見せた。次いでキダイ。だが、潮が効いていないためか本命が来ない。

 次に90メートルダチへ移動。タナを1メートル切って待つと、本命を思わす強い当たりが。だがこれはヒメコダイ(通称アカボラ)。次の投入では一荷だ。この魚は本命と遊泳層が一緒で、タナはピッタリ合っている証。

 そんな中、本命第1号が左舷トモで上がった。富男船長の次男、智則さん(37)だ。本業は運送業だが休日になるといそいそと乗船。「このところ出るたび5匹、8匹と順調なんです」と、マメに誘いを掛けている。

 右舷で35センチが掛かった。

 八王子市の白旗公平さん(54=自営業)の3匹目。隣で竿を出す友人の西美穂さん(50=会社員)とほぼ同時にヒット。こちらは30センチ級。共に専門に狙うのは初とか。「見た目がきれいな魚。おいしそう」と目を細める西さん。

 釣果は潮次第。終日、潮が流れず条件が悪かった。

 5人で狙いトップは白旗さんの4匹、納竿間際にオニカサゴも釣り上げた。

 真鶴沖のアマダイはこれまで何度か狙ったが、今回は大苦戦。ゲストは早々にツ抜けしたが、本命はまさかの肩透かし。リベンジしなくっちゃ…。

 ◯…「1週間前に同行の息子が44センチ(1・1キロ)の大物を上げたんです」――で、その上を狙っていたのは小田原市の高橋裕さん(68=飲食業)。「大物のあの味が忘れられない」と単身でのトライ。前回は数も出て大満足したのに「潮が全然流れない」と、前半はイトヨリ1匹。2匹目のドジョウは不発、本命は2匹でストップ。

 ▼力石船長 潮は澄んでいたけど、全く流れず不本意です。潮の流れが釣果を大きく左右する釣り。潮次第で復調するはず。今後も50センチ超級を狙って深場主体に狙います。

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