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“黄金のアジ”で絶品マリネ 下げ潮効いて中型ポツポツ

[ 2021年9月7日 07:07 ]

ぷっくり中アジ                               
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】アジのマリネを食す。酷暑の影響で老体はへばり気味。一日中、海で焼かれるのはたまらん。ならば、南六郷・ミナミでタチウオ・アジリレーの“半ドン”ショートタイムだ。(スポニチAPC・町田 孟)

 入れ食い、手当たり次第にお持ち帰りのはずだった。

 かつて湾岸エリアで一世を風靡(ふうび)したディスコに仕事で出掛けたことがある。ジュリアナ東京って言ったっけな。そりゃあ凄いもんで、VIPルームなるものがあって、それこそよ。でもね、僕は花金じゃなく、サタデーナイトフィーバー世代だ。ちょっとオジサンすぎた。ノー・フィッシュさ。

 危うく似たような羽目に陥るところサ。

 【釣戦】まずはアジ狙い。ビシは40号。仕掛けは2号2メートル2本バリ。無料配給なのがうれしい。タナは2メートル。後はマメなコマセワークだ。マメってのは、なんにでも通じる格言よ。ムフフ。

 と、余裕かましていたら、ポイントに到着後、安達任伯船長=写真=の嘆き節。「いやーっ、潮が行かないんだ。始まんねーえなあ」。転々と移動する遊覧船状態が続いた。5回目、何とか当たりが出たが小さい。「ここ最後」の場所。やっと下げ潮が効き始め、中型がポツポツでタイムアップ。

 未練を残しながら大型タチが待つはずの走水沖へ。2時間勝負。ここもまた、難儀よ。追わないんだ。やっこさんたちも夏バテかいな。ところが、お隣さんがこまごま身の回りの整理をするため置き竿にしていた。竿先が絞り込まれたじゃないの。聞けば底から9メートル。

 これだ!待ち伏せ作戦。本命のアジもそこそこ確保している。余裕かましてのんびり楽ちんの確率は5割。

 【クッキング】おふくろ直伝レシピは開いたイワシが主役。家人も渋々?教わって時たま食卓に上る。ここは脂の乗った金アジにアレンジしてチャレンジ。

 中型10匹ほど。アジフライと同様に開きに。小麦粉を薄くはたいて揚げる。その前にゆで卵4個とピクルス5、6本をさいの目にしておく。漬け汁は酢8、オリーブオイル2の割合に塩、コショウ少々。大きめの器にアジを並べ、卵とピクルスを山盛りに。漬け汁をササーッとかけ回し、なじんだらパクリ。

 これだけは私の分野とばかりドヤ顔で調理した家人。「アジの味も悪くないワ」。オヤジ?ギャグをかましながら、高くもない鼻をヒクつかせてるんだぜ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属 南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間は前もって確認を。ショート乗合料金8700円。

 ○…親子共同作業でドラゴンゲット。野村京平君(小4)は父・哲史さん(47)に連れられ台東区からやってきた。タチが食い気を見せない中、京平君が必死の形相でリールと格闘。姿を現したのはアッパレな111センチだ。「父ちゃんが掛けて僕が巻いた。めっちゃ楽しい」と得意げな表情。夏休みはこの日を含めて残り2日。遊び納め?はいい思い出づくりになった。さあ、残りの1日は「自由研究」の仕上げだ。うまくいったかな。

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