長男と学友“絆”のWゲット トビウオ捕らえたマグロの強烈ボイルで

[ 2021年8月22日 08:44 ]

30キロ弱のダブルヒットをモノにした長男・勇樹(左)と畑さん
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 【釣遊録】長男・勇樹と学友の畑雄二郎さんを含む計8人で三浦半島の長井漁港から兼業遊漁船をチャーター。シイラでもなんでも出合った魚を釣っていくという方針です。

 港を出て30分。最初の流木でシイラを3匹釣った後、いきなりカツオの群れに遭遇しました。同乗者に最初のヒットがありました。それは惜しくも切られてしまいましたが、すぐに次のヒットがあり20キロ弱のキハダをゲットしました。この時点でまだ6時前でしたから「今日はこの後、連発だぞ」と期待に胸を膨らませました。

 その後、群れを追いかけるも、次第に魚の跳ねは少なくなり、1時間もすると海は静かになりました。

 そのうちまたカツオの群れが出始め、今度は勇樹も真剣に釣りを始めました。勇樹が使ったのは懐かしいルアー「トビペン」18センチです。カツオの群れの下にキハダが交じっているであろうと狙っているのです。

 勇樹のチャンスは昼すぎの沖上がり寸前にやってきました。ルアーを食わないカツオをみんなが諦めた頃、突然、スーパーボイルが起こり、それは紛れもなくマグロがトビウオの群れを捉えたものでした。上手に投げれば全員がヒットしそうなほど強烈なボイルでした。

 船首にいた畑さんがキャストし、それに続いて全員がキャスト。すぐに畑さんにヒット、そして次は胴の間からキャストした勇樹にヒット。ダブルヒットです。

 ボイルは間もなくしてやみ、船長が「他の人は投げないで」と指示。あとはラインの交差がなくキャッチできるかどうかです。

 勇樹は幼少の頃から私の釣りに付き合い、ぜいたくな釣りをさせてしまったため、高校の部活でバスケットを始めて以降、釣りから遠のいていました。しかし、大学で畑さんと友達になり、彼の影響で卒業後また釣りに戻りつつあります。学生時代に畑さんが私たちの釣りに参加した時、「こんな凄い釣りは初めてだ」と感動し、彼は社会人になっても勇樹と一緒でなくても私たちのチャーターに来ていました。

 息子が釣りに戻ってきたのは畑さんのおかげです。その2人がダブルヒットしているのです。待ってくれている他の方々には恐縮ですが、親としてはなんとか2匹ともキャッチしてほしいものです。

 まずは畑さんの魚が上がり、そして勇樹もなんとかゲット、両方とも立派な魚でした。

 さらに物語は続きます。実は勇樹が使っていたタックルは一昨年急死した親友・坂本理典さんの遺品でした。一昨年、57歳の時にくも膜下出血で倒れ帰らぬ人となった彼の釣り具を「釣りに連れていってあげてください」と遺族から託されたものです。

 坂本さんは08年に大型キハダが相模湾に回遊し始めた頃、仲間内では最初のヒットを経験しました。当時中学生だった勇樹もその船に乗っていました。以後、北海道転勤を経て戻ってきてからは毎年私たちと一緒に相模湾に繰り出していた人です。

 彼の熱意を継ぎ相模湾で釣りをしていましたが、今回念願かなってそのタックルでマグロを釣り上げることができました。

 「坂本さん、やったよ!」とマグロが船内に入った時、勇樹が叫んだのを坂本さんは天国で見ていたでしょうか?(東京海洋大学客員教授)

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