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ヒラメ開始早々64センチ!生き餌を元気な状態で送るのがコツ

[ 2021年8月9日 06:34 ]

船釣り初挑戦の照井さんも本命ゲット
Photo By スポニチ

 【ガイド】宮城県亘理沖にヒラメ釣りのシーズンが到来。前当たりからドキドキワクワクがたまらないゲーム性が釣り人を魅了!すでに100センチ超、10キロも浮上。亘理・きくしん丸から狙った。(スポニチAPC・菅野 順也)

 「今年も6月に解禁となり、数・サイズ共に徐々に上向きです。今後、水温が安定すれば、さらに好調の気配が濃厚です」と話す菊地慎吾船長。午前5時、水深20メートルのポイントに到着したきくしん丸。「海底は魚礁なので根掛かりに注意してください」と船長のアナウンスで釣りを開始した。

 餌は手元のオケに配られたマイワシ。サイズは12~15センチほどで生きが良い。親バリは上アゴ先端の硬いところ、孫バリは腹ビレの付け根に装着。気持ちを込めて海底に届けた。

 開始直後に1本の竿が大きく弧を描いた。船釣り初挑戦という多賀城市・照井孝治さん(34=会社員)は「自分にも釣れるかどうか心配でしたが、誘われたので来ました。こんなに大きい魚がすぐに釣れるなんて驚きです」と、開始早々に64センチの大判をキャッチした。

 続いて私の竿にも前当たりが伝わってきた。ドキドキワクワクの頂点がこの時なのだが、焦りは禁物。慌てて巻き上げてしまうと、餌に歯形だけが残る悲しい結果になることも。じっくり待って強い引き込みに変化したらゆっくりと巻き上げる。竿を大きくあおる急な合わせはバラシの原因だ。ハリ掛かりに成功して54センチを釣ることができた。

 ポイントを小まめに移動して、攻めの釣りを展開する菊地船長にうまく釣るコツを聞くと「合わせのタイミングもありますが、一番は餌の扱いです。生き餌の泳がせ釣りなので、マイワシを元気な状態で海底に送ることができる人に当たりが集中します。ハリ付けから投入までウロコが取れないように手際よくしてください」とのこと。

 魚信は途切れることなく、時間いっぱい続いた。夫婦で仲良く竿を並べていた仙台市・中川啓さん(42=会社員)は奥さんより先にヒラメを釣り上げた。すると「私だけ釣ると妻がかわいそうなので、ぜひとも釣れてほしいです」と優しい一言。しばらく経過して、隣席のひろみさん(42=会社員)の竿も魚信が伝わり曲がった。「旦那と一緒に釣りがしてみたくて、私もついて来ました。突然食い付いて強く引いた感触が凄かったです」と初ヒラメに笑顔だ。

 当日の竿頭は9匹の釣果。私も50~60センチの良型をメインに6匹釣ることができた。この調子で今年もメーターアップの特大が出そうな気配は濃厚。間もなく最盛期に突入だ。

 ≪鮮度味わうなら刺し身で≫「夏のヒラメはネコまたぎ」と言われることもある。魚に目がないネコでさえまずくて見向きもしないという意味だ。確かに冬の寒ビラメに比べたら脂の乗りは少ない。でも肉厚なその身は健在だ。さっぱりとした味で、うま味が詰まった白身は暑い夏でも食欲がそそられる。釣り人ならではの鮮度で味わいたいなら刺し身がイチ推し。我が家の定番は夏野菜の代表、キュウリの千切りを敷いての涼風仕立て。刺し身に飽きた方はイタリアンドレッシングのカルパッチョがお薦め。これは箸が止まらない!

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん丸=(電)0223(35)3552。午前4時集合、乗合料金1万円。

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