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プライドリリース 渋い中でショウサイフグ7匹 “生徒に”辛勝

[ 2021年5月31日 09:17 ]

ナメロー体長と筆者(左)
Photo By スポニチ

 【芸人が釣る!】吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が出掛けたのは茨城県大洗。弘清丸から狙ったのはショウサイフグ。初心者に知ったかぶり指導も“生徒”が優秀過ぎたようで…。

 今回のゲストは、僕の「釣りユーチューバー師匠」のナメロー隊長です。「さかきゅう」というYouTubeチャンネルをたった一人でやっており、登録者は6600人以上。人気動画は23万回再生。ただのおじさんではないナメローさんはこの日がカットウ釣り初体験です。

 僕が先生として釣り方を教える側です。

 「オモリの下のハリにアオヤギのムキ身を複数個セットして、その下のカットウバリと呼ばれる鋭い3本バリで引っ掛けて釣る」という説明をして、いざ仕掛けを投入!

 フグは「餌取り名人」といわれるだけあって、のんびりしていると一瞬で餌を持っていきます。

 なので少しでも違和感を覚えたら鋭く合わせを入れます。違和感がなくても空合わせを入れます。当てずっぽうでフグが掛かることもあるからです。

 そんな豆知識をひけらかしていると、ナメローさんが1匹目をあっさりGET!

 「ね?釣れたでしょ?」と恩を着せる伊藤。そうこうしているうちに、2匹、3匹と数を伸ばしていくナメローさん。

 「今日のパターンつかみましたね」と余裕を見せるが、4匹目をナメローさんが釣ったタイミングで「どうやって釣ってます?…教えてください」

 ついに頭を下げる依然0匹の伊藤。教えられる立場に形勢逆転。。プライドを捨てた結果、何とかナメローさんの数まで追いつき、この日渋い中でも最終的にナメローさん6匹。伊藤7匹で終了。
 何とかギリギリ面目を保って釣りを終えることができました。
 生徒ののみ込みが早過ぎるのも考えものだなあと思い知らされました。

 ※現在、フグ釣りの餌であるアオヤギが品薄のため他の餌を使用する場合があります。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大洗・弘清丸=(電)029(267)3420。出船は午前5時。乗合料金1万円。

 【芸人こぼれ話】
 僕の父・伊藤英明は非常に効率的な人間で、効率を求め過ぎるあまり少し人とは違う行動をします。

 僕が3歳のころはスーパーなどに行く時、迷子防止のために首に特大サイズの鈴を付けられました。小学校1年の時は乳歯が抜けそうになると、歯医者に行かずペンチで歯を抜かれました。

 小学校3年のころ、父と伊勢湾の防波堤に釣りに行きました。

 全く魚が釣れず苦戦している父から「タナが分からんから潜って水深何メートルか教えてくれ」と言われました。

 僕が尻込みしていると、「何のために1歳から水泳教室通わせてると思ってるんや?」と。「いや、このためやったん?」と面食らいながら、恐る恐る足のつかない海に潜りました。

 底まで到達し、浮上しようとすると海藻が足に絡まりました。パニックになりながらも、防波堤に命からがらはい上がりました。

 「めちゃくちゃ怖かったー!」と絶叫する僕に父が一言、「水深何メートルやった?」

 海におやじを突き落とすのをグッとこらえました。

 僕が泳いだことで魚は散ったので、言うまでもなく何も釣れずに帰りました。

 おやじとの最高の思い出です。

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